【新華社北京9月23日】中国では現在、シェア自転車の利用者が1日延べ約2400万人に上り、地下鉄やモノレールなどの都市軌道交通と路線バスの利用者もそれぞれ延べ1億人に達している。毎年9月に展開される全国グリーンモビリティー(環境配慮型の移動手段)啓発月間の今年のテーマ「グリーンモビリティー、より良い生活」は、既に数億人の日常の光景となっている。
着々と整備される交通インフラが、グリーンモビリティーの広がりと定着を可能にした。省をまたぐシームレスな軌道交通の接続から、緑道へ直通するバス路線まで、都市の公共交通網は高密度化している。2025年には、54都市の軌道交通の運行距離が1万1千キロを突破。都市バスの運行路線総延長は170万キロを超え、車両に占める新エネルギー車(NEV)の割合は87・5%に達した。異なる移動手段間の乗り継ぎもよりスムーズになっている。
グリーンモビリティーの普及は、都市管理のスマート化やきめ細かな運用の精緻化が背景にある。浙江省杭州市では、公共交通分野に特化した大規模言語モデルを導入することで、旅客流動を正確に予測し、バスの到着時刻案内を分単位まで高めている。山東省済南市の一部地区では、事前予約型バスシステムを運用し、予約から5分以内に指定の停留所へ配車する仕組みを構築した。さらに、多くの都市では個人の環境貢献度を可視化する「カーボン・インクルーシブ」システムの構築を模索。グリーンモビリティーによる二酸化炭素(CO2)の排出削減量をグラム単位で測定、記録し、経済的なインセンティブとしてユーザーに還元する試みが始まっている。
第15次5カ年規画(2026~30年)綱要では「都市発展のグリーン・低炭素転換を推進し、都市の公共交通サービスを最適化する」ことが明記され、市民に対しても「環境に配慮した移動手段を優先的に選択する」よう促している。
グリーンモビリティーが多くの人々の日常になれば、移動が便利な住みやすい都市が実現し、誰もが素晴らしい生活を実感できるようになる。