【躍動中国】原料産地でなくても産業集積 各地で特色産業が成長

【躍動中国】原料産地でなくても産業集積 各地で特色産業が成長

新華社 | 2026-09-21 19:09:01

 【新華社北京9月21日】中国各地で、地域の条件を生かしながら独自の産業集積を築く動きが広がっている。江西省ではパン関連産業、河南省ではコーヒー加工産業がそれぞれ大きく成長した。地元産の原料だけに頼らず、物流網や製造基盤、人材、域外との取引を組み合わせて新たな産業を育てる事例が各地で生まれている。

 江西省資渓県はパン産業で知られる。山間部に位置し、小麦の産地ではないが、パン関連産業は100億元(1元=約23円)規模に成長した。技術やノウハウの継承を通じて人材を育成するとともに、原材料の調達から生産、販売までの産業チェーンを整備し、県外や海外にも事業を広げている。

 河南省濮陽(ほくよう)県では、コーヒー豆を生産していないにもかかわらず、国内最大規模のコールドブリュー・フリーズドライコーヒーの生産拠点が形成された。「一帯一路」共同建設を通じてアフリカのコーヒー豆産地と直接結び付き、地元の製造業基盤や物流網を活用して加工産業を育てた。

 こうした例は各地にある。河北省清河県はヤギの飼育が盛んな地域ではないが、世界的なカシミヤ加工・集散地に成長。山東省曹県では漢民族の伝統衣装「漢服」の生産・販売拠点が形成され、世界有数の集積地となった。浙江省義烏市も、世界最大級の卸売市場を擁する国際的な商取引拠点へと発展した。

 新たな産業によって活路を開く各地の実践は、地域の発展がもともとの資源条件だけで決まるものではないことを示している。各地が自らの強みを見極め、技術革新や域外との連携、物流網や販路を生かして新たな産業を育てる動きは、中国経済の新たな成長力の一つとなっている。

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