
重慶市長寿区万順村の住民、郭林さんの家の屋根に設置された太陽光発電パネル。(重慶=新華社配信/袁佳)
【新華社重慶9月18日】中国重慶市はここ数年、地域の特性に合わせて太陽光や風力などによるクリーンエネルギー開発を進めている。効果的な省エネや脱炭素を図ると同時に、村の集団経済に着実な増収をもたらし、農村経済の発展を促進している。
重慶市長寿区の万順村では、民家の屋根にソーラーパネルが整然と並び、発電を続けている。住民の郭林(かく・りん)さんは「以前は屋根の上で穀物を干すだけだったが、今では太陽光で収入が得られる。初年度の賃貸料として2千元(1元=約23円)以上を受け取ったが、今後も毎年利益が入る」と話す。
地元の電力供給を担う国網重慶長寿供電洪湖電力供給所によると、今年に入り村内の101世帯で太陽光発電の系統連系を完了し、総容量は4132キロワットを突破した。張玉坪(ちょう・ぎょくへい)所長は、郭さんの家の連系容量は66キロワットで、年間発電量は5万2千キロワット時に上ると説明。クリーン電力を供給すると同時に、年間約27トンの二酸化炭素(CO2)排出削減効果があるという。

太陽光発電施設で巡回点検を行う地元の電力供給会社、国網重慶長寿供電の職員。(重慶=新華社配信/况敏)
重慶市の酉陽(ゆうよう)トゥチャ族ミャオ族自治県や石柱トゥチャ族自治県などでは、風力発電用の風車が数多く稼働している。発電大手、中国華電集団重慶分公司は、酉陽、石柱両自治県などで累計60万キロワット以上の風力・太陽光発電施設を建設、投資額は44億元を超えた。これらの施設はクリーンエネルギーを供給するだけでなく、各村の集団経済に合わせた収益分配モデルも独自に設計し、風力発電資源の開発による利益が村の集団経済や農家に還元される仕組みを整えている。
データによると、同市の2025年の発電量は1210億9900万キロワット時だった。風力発電や太陽光発電などの新規発電設備容量は過去最高を更新し続けており、非化石エネルギーの設備容量は20年比で92・1%増加。グリーン電力の供給能力は着実に高まっている。(記者/劉恩黎)

重慶市長寿区の斜面に設置された太陽光発電パネル。(重慶=新華社配信/况敏)