
南海南蜥の静態写真。(海口=新華社配信)
【新華社海口9月15日】中国の林業関係者がこのほど、海南省三沙市の西沙趙述島でトカゲの新種を発見した。同種は「南海南蜥(なんかいなんせき)」と命名された。関連の研究論文は国際動物分類学誌「Zootaxa」に掲載された。
南海南蜥はトカゲ目トカゲ科に属する爬虫類。トカゲ科のトカゲは形態が似通っており、環境や条件によって姿や性質が変化する表現型可塑性が高いことから分類研究が難しいグループとされる。研究チームは遺伝子配列解析技術(DNAシーケンシング)に加え、体長やうろこの数、尾長比などの形態的な特徴を比較し、南海南蜥が独立した新種であると判断した。

南海南蜥の静態写真。(海口=新華社配信)
論文の筆頭著者、周潤邦(しゅう・じゅんほう)氏によると、海南島は新生代(約6600万年前)を通じて激しい地殻変動が起こっておらず、島内の生物類群の多くが更新世(約258万年前~約1万1700年前)の期に陸橋が形成された後に渡って来たものだという。南海南蜥の発見は、プレート運動や気候変動、人為的な種の拡散が複合的に作用し、現在の同島の生物多様性の構造が形成されたことを示している。また、中国における生物多様性保護の取り組みが重要な成果を上げていることも裏付けている。(記者/陳凱姿)

南海南蜥の主な発見者、周潤邦(しゅう・じゅんほう)氏。(海口=新華社配信)