9日、産業インターネット大会でロボットのパフォーマンスを見る来場者。(瀋陽=新華社記者/李鋼)
【新華社瀋陽9月14日】中国遼寧省瀋陽市で10日までの3日間、「2026グローバル産業インターネット大会」が開催された。産業インターネットと人工知能(AI)を融合させた最先端の成果が相次ぎ披露され、両者の連携がもたらすスマートな未来社会の具体像を提示した。
今回の大会は、産業インターネットとAIの融合による相乗効果に焦点が当てられた。次世代の技術革新と産業変革を主導する戦略的技術であるAIは、産業インターネットとの融合でイノベーションを加速させ、製造業のデジタル化、グリーン(環境配慮)化、産業統合を推進している。
通信大手、中国移動通信(チャイナモバイル)のブースでは、3D眼鏡を着用するとテレビ画面から都市建築や自然景観、文化財などが立体的に浮かび上がる映像技術が展示された。チャイナモバイル遼寧のマーケティング部でスマートホーム事業を担当する王海默(おう・かいもく)マネジャーは「わが社の高速コンピューティング・ネットワークとAIレンダリング技術を生かせば、自宅でも3D映画を体験できる」と語った。
産業インターネットは、製造業の「フレキシブル生産」への転換を強力に後押ししている。アパレル分野では、従来の画一的な量産から顧客一人ひとりのニーズに応じたオーダーメード型への移行が急速に進む。
大連の紳士服大手、大楊集団の工場で、設備を操作しスマート裁断をする従業員。(8月21日撮影、瀋陽=新華社記者/韓赫)
紳士服大手の大連大楊集団では、顧客が採寸データや好みの生地、スタイルをアップロードすると、独自開発したカスタムオーダー用のプラットフォームに注文が自動登録される。システムが最適な型紙を割り出して生産指示を出し、データに基づいてスマート裁断機やつり下げ搬送システムが稼働し、生産を管理する。
フレキシブル生産システムは、主に大量カスタマイズの需要に対応する。採寸から設計、裁断、生産の進捗までをデータで一元管理することで、顧客ごとの個別注文も同一の生産ラインで処理できる。企業は量産によるスケールメリットを保ちながら、個別ニーズに応えることが可能となる。
胡冬梅(こ・とうばい)総経理は「デジタル改革以前は、熟練のパタンナーでも採寸から型紙作成までに2時間を要していたが、現在はわずか2秒に短縮された」と紹介し、オーダーメードのスーツ1着なら最短3日で仕上がると述べた。(記者/武江民、洪可潤)