地域の伝統音楽を次代へ 中国雲南省の「嗩吶おじいさん」

地域の伝統音楽を次代へ 中国雲南省の「嗩吶おじいさん」

新華社 | 2026-09-14 17:11:30

松鶴村嗩吶文化伝習所で「子ども嗩吶隊」を指導する楊光輝さん。(8月25日撮影、洱源=新華社配信/羅新才)

 【新華社昆明9月14日】中国雲南省大理ペー族自治州洱源(じげん)県の松鶴村では、伝統的な管楽器、嗩吶(スオナー)の演奏が盛んで、村民150人余りが嗩吶や打楽器の演奏に携わっている。同村の嗩吶文化伝習所で指導に当たるのが、「嗩吶おじいさん」と呼ばれる楊光輝(よう・こうき)さん(78)。同県文化館の元館長で、嗩吶と歩んで40年近くになる。

 同県に伝わる嗩吶の楽曲は、かつて楽譜を用いず口伝えで受け継がれてきた。演奏者が亡くなれば、曲も失われる恐れがあった。楊さんは1990年代初めに「中国民族民間器楽曲集成(洱源県巻)」の編さんを担当することになり、村々を訪ねて高齢の演奏者から聞き取りを重ね、100曲近い嗩吶の曲を一つ一つ拾い集めて楽譜にまとめた。

嗩吶隊のメンバーと演奏を合わせる楊光輝さん。(8月25日撮影、洱源=新華社配信/羅新才)

 88年には、洱源ペー族嗩吶隊の結成も主導した。メンバーを募り、曲調をそろえ、演奏技法を整えるための指導を行ったほか、日々の練習や本番での指揮も担い、それまで個々に活動していた地域の演奏者を一つの演奏団体にまとめ上げた。女性は嗩吶を吹かないという古くからのしきたりがあったが、楊さんの率いる嗩吶隊には女性も加わるようになった。

 楊さんは現在も、作曲や編曲、練習の指揮、後進の指導の第一線に立ち続け、洱源の嗩吶文化の伝承と普及に力を注いでいる。(念新洪、李雪梅、段静)

松鶴村嗩吶文化伝習所で「子ども嗩吶隊」を指導する楊光輝さん(中央右)。(8月25日撮影、洱源=新華社配信/羅新才)

嗩吶隊のメンバーと楽曲について話し合う楊光輝さん(中央)。(8月25日撮影、洱源=新華社配信/羅新才)

嗩吶隊と共に、大理三月街民族フェスティバルのステージに立つ楊光輝さん(右端)。(資料写真、洱源=新華社配信)

演奏を披露する楊光輝さん(手前左)と嗩吶隊。(資料写真、洱源=新華社配信)

嗩吶の伝統曲について記録、整理する楊光輝さん。(8月25日撮影、洱源=新華社配信/羅新才)

地元の演奏者が吹いた嗩吶を録音したカセットテープを見せる楊光輝さん。(8月25日撮影、洱源=新華社配信/羅新才)

楊光輝さんが収集、整理した楽譜の一部。(8月25日撮影、洱源=新華社配信/羅新才)

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