5日、アジア太平洋メディア・ハイエンドフォーラムの会場外に設置されたフォーラムのロゴ。(深圳=新華社記者/李安)
【新華社深圳9月8日】アジア太平洋経済協力会議(APEC)の「中国年」の重要イベントの一つ、アジア太平洋メディア・ハイエンドフォーラムが5日、広東省深圳市で開かれた。国内外のメディアやシンクタンク、政府部門などから400人余りが参加し、メディア協力や地域の未来について意見を交わした。
アジア太平洋地域のメディア関係者は深圳で11月に開かれる第33回APEC非公式首脳会議について、アジア太平洋共同体の構築をさらに推進し、域内協力の深化と共栄促進の新たな原動力になるとの期待を示した。
中国はアジア太平洋共同体の構築推進に注力しており、今年APECのテーマを「共に繁栄するアジア太平洋共同体の構築」とした。
パキスタン放送協会のサイード・アハマド会長は取材に対し「アジア太平洋共同体とは相互尊重、平和共存、共栄、文化の多様性に基づくパートナーシップだ。単なる地理的概念ではなく、安定と経済発展、人類の進歩という共通の願いによって結ばれた共同体でもある」と述べた。
タイ・中国記者協会のガンポン・マハーヌクン会長は「メディアは各方面が新たな機会をいち早く見いだし、強靭(きょうじん)なアジア太平洋共同体を共に構築できるよう後押しすべきだ」と語った。
「開放・イノベーション・協力」はAPEC「中国年」の三つの優先分野で、今回のフォーラムでも熱心に議論された言葉だった。参加者は、三つの優先分野は各方面のニーズに力強く応えるとともに、APEC加盟国・地域の発展の重点と非常に合致していると指摘。これらの分野に焦点を当てることは、地域のイノベーションと発展、経済統合を力強く促進すると評価した。
5日、ロボットメーカー、智平方(深圳)科技が開発したロボット「愛宝(AlphaBot)」がコーヒーを入れる様子を見るフォーラム参加者たち。(深圳=新華社記者/高静)
韓国・中央日報中国研究所の劉尚哲(ユ・サンチョル)所長は「深圳は未来の都市だ。自動運転やドローン配達が日常生活に溶け込んでいる」と感慨深げに語り「中国は人工知能(AI)などの技術進歩を背景に世界のイノベーションをリードし、デジタル化とグリーン(環境配慮)化を経済発展と融合させている。アジア太平洋諸国に示唆を与え、機会をもたらしている」と述べた。
フォーラム開催に当たり、参加者は広州、仏山、東莞、深圳、珠海、中山など広東省内の各都市を訪問し、中国経済の活力と開放性を目の当たりにした。
珠海と香港・マカオを結ぶ港珠澳大橋を視察したペルー国営アンデス通信のフェリックス・パス総局長はこの巨大プロジェクトに感嘆の意を表明。同じく交通の要衝であるペルーのチャンカイ港を思い起こしたとし、中国の発展経験を参考にチャンカイ港を中南米とアジアを結ぶ重要な架け橋にしたいとの考えを示した。
メキシコのメディア企業MPVのディレクター、ディエゴ・ルサリン氏は、グローバルサウスにとって中国は四十数年来の重要な学習対象であり、グローバルサウスに多くの経験をもたらしたと語った。
中国の対外開放の扉はますます大きく開いている。ビザ免除の対象範囲は持続的に拡大し、中国旅行や中国での買い物が引き続き人気を集めている。
ロシア新聞のイワン・シニチキン副編集長は、活発な人と物流の往来の背景には中国事業を拡大し、アジア太平洋市場に根を下ろすことへの外資企業の決意、中国式現代化の恩恵を共有し、共に発展を目指すアジア太平洋の各国・地域の共通認識があるとの見方を示した。