ネパール外相、土石流災害で「中国政府の支援は全方位的」

ネパール外相、土石流災害で「中国政府の支援は全方位的」

新華社 | 2026-09-05 13:40:30

2日、ネパールの首都カトマンズで、新華社の取材に応じる同国のカナル外相。(カトマンズ=新華社配信)

 【新華社カトマンズ9月5日】ネパールのカナル外相はこのほど、首都カトマンズで新華社の取材に応じ、同国で発生した深刻な土石流災害に対する中国からの迅速な支援を巡り「中国政府によるわが国への支援は全方位的なものだ」と述べた。

 ネパールの中国との国境地帯で8月26日に起きた氷河の崩落に伴う土石流災害は、両国で多数の死傷者と行方不明者を出した。カナル氏は、災害発生後に習近平(しゅう・きんぺい)国家主席とポーデル大統領が見舞い電を交わしたほか、両国の他の指導者らもその後相次いで電報を交わしたと言及。中国があらゆるレベルでネパールへの支持を示してきたと述べた。ネパール側による物資や技術支援の要請に中国側が積極的に応じたとし、中国政府からの支援に感謝の意を示した。

 中国政府はこれまでに、ネパールに対して緊急の資金援助と人道支援を提供。8月30日には第1陣となる50トンの支援物資がカトマンズに到着した。中国が派遣したトンネル救援専門家による2グループの救援隊も、既に被災地の最前線で活動している。9月1日には支援物資第2陣と共にDNA鑑定の専門家5人が現地入りした。

 カナル氏は、中国がネパールに被災地の潜在的なリスクに関する情報を継続して提供しているほか、衛星観測などの関連データを共有していると説明。今回の災害によって形成されたせき止め湖により、ネパールの一部地域では依然として新たな土石流発生の危険性に直面しているとした上で、中国側から提供された情報は、状況を的確に把握し、発生し得る二次災害へ警戒を続けるために役立っていると述べた。

 両国は国境貿易が活発で、人的往来が緊密であることにも言及。ビジネスや観光などで中国側に滞在していた数百人のネパール人被災者が中国から手厚い保護を受けていると明らかにした上で、ネパール側も自国内で被災した中国人に対し、いつでも支援を提供する姿勢を示した。

 カナル氏は、両国が今後もヒマラヤ地域の生態系に関する研究をさらに深めることに期待を表明した。その上で、地域や地球規模の枠組みにおいて、気温上昇や気候変動がもたらす課題への対応や山岳生態系の保護、将来的な類似リスクの予防に向け、各国に共同で働きかけていくよう望んでいると述べた。

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