中国でカップ入り氷市場が急拡大 製造・物流の高度化が支える

中国でカップ入り氷市場が急拡大 製造・物流の高度化が支える

新華社 | 2026-09-03 15:16:45

湖南省長沙市のコンビニで販売されているカップ入り氷。(長沙=新華社配信)

 【新華社長沙9月3日】中国でコンビニなどで販売されるカップ入り氷の市場が急拡大している。中国の食用氷市場は現在、約600億元(1元=約24円)規模に上り、中でもカップ入り氷は2年連続で前年比4倍以上に伸びた。急速な需要拡大を、製氷設備や包装資材、コールドチェーンなど食品製造・流通分野の技術向上が支えている。

 カップ入り氷は、ウーロン茶やコーヒー、炭酸水などを注ぎ、好みのドリンクを手軽に作れることから若者を中心に人気が広がっている。コンビニチェーン「新佳宜」では、年間販売数が2千万個を超え、ここ3年で倍増した。

湖南省長沙市長沙県にある氷メーカーの製氷ライン。(長沙=新華社記者/余春生)

 一方、カップ入り氷の商品化には相応のコストがかかる。中国制冷学会氷霜雪技術工作委員会主任委員で、北京理工大学制冷・低温工程研究所副所長の宋孟傑(そう・もうけつ)教授によると、160グラム入り商品のコストのうち、低温に耐える包装資材が65%を占める。コールドチェーンによる輸送にも、常温飲料の数倍の費用がかかるという。

 こうしたコストを引き下げているのが、食用氷を取り巻く製造・流通体制の整備だ。湖南氷勲制冷設備の責任者、魯岳雷(ろ・がくらい)氏によると、中国企業は製氷技術や包装資材の国産化を進めている。高性能の中国製製氷機は国内需要を満たすだけでなく海外にも輸出され、一部企業では海外受注が倍増している。

湖南省長沙市長沙県にある氷メーカーのカップ入り食用氷の生産ライン。(長沙=新華社記者/余春生)

 コールドチェーンの整備も進む。長沙寒江雪食品の責任者、聶托夫(じょう・たくふ)氏によると、インフラ整備に伴って流通効率が向上し、輸送コストも低下している。生産現場では、製氷からカップ詰め、フィルムによる密封まで標準化・自動化が進み、人件費の削減にもつながっている。(記者/余春生)

湖南省長沙市長沙県にある氷メーカーのカップ入り食用氷の生産ライン。(長沙=新華社記者/余春生)

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