モンゴル最大の汚水処理場が安定稼働 中国技術で環境改善

モンゴル最大の汚水処理場が安定稼働 中国技術で環境改善

新華社 | 2026-09-02 10:41:31

 【新華社ウランバートル9月2日】モンゴル最大の汚水処理施設「ウランバートル中央汚水処理場」が今年6月、稼働を開始した。

 建設大手、中国中鉄傘下の中鉄四局集団が中国の技術を生かして建設した同施設は、中国とモンゴルによる環境協力プロジェクトの一つ。敷地面積は約17万8千平方メートル、55棟の建物からなる。1日の処理能力は25万立方メートルで、ウランバートルの生活・工業排水の大部分を処理でき、モンゴル人口の約半数をカバーしている。

 中鉄四局集団のプロジェクト責任者、呂海運(りょ・かいうん)氏によると、旧汚水処理場は1960年代に建設され、3回の拡張・改修工事を経たものの、1日の処理能力は16万~17万立方メートルが限度だった。都市人口の増加に伴って汚水量が増える一方、老朽設備の故障も相次ぎ、都市の発展に対応できなくなっていた。

 長年、十分に処理されないまま大量の汚水が、ウランバートル市内を流れるトーラ川に流れ込み、川からは常に鼻を突くような悪臭が漂っていた。現在、新施設は安定して稼働し、周辺の大気環境や河川の水質も明らかに改善している。

 呂氏によると、同施設は汚水処理に加え、クリーンエネルギーの利用や資源再生を一体化した仕組みを導入している。モンゴルの汚泥が有機物を多く含むことを踏まえ、大型の中温嫌気性消化槽4基を設置。汚泥の発酵で生じるバイオガスを発電に利用し、施設で使う電力の25~30%をまかなうほか、汚泥加熱用の熱も自給することで、長期的な運営コスト削減につなげている。

 同プロジェクトはまた、施設整備だけでなく、現地で運営を担う人材の育成にも力を入れている。2023年以降、モンゴルの運用・保守担当者約70人が中国で専門研修を受けている。

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