ヘチマの栽培加工で農家増収へ、宇宙育種で巨大化も 中国江西省

ヘチマの栽培加工で農家増収へ、宇宙育種で巨大化も 中国江西省

新華社 | 2026-08-28 19:04:46

19日、「天羅1号」と命名されたヘチマの品種。(南昌=新華社配信/何江華)

 【新華社南昌8月28日】中国江西省撫州市東郷区のヘチマ栽培拠点では、長さが最大1・5メートルにもなる巨大なヘチマが実を結び、農家の人々は晴天を利用して手際よく収穫を進めている。

20日、ヘチマの栽培・加工・販売を手がける江西美爾絲瓜絡の作業場で、ヘチマ繊維を清掃道具に加工する従業員。(南昌=新華社配信/何江華)

 地元でヘチマ繊維産業に携わる何香嬌(か・こうきょう)さんは「『天羅1号』と呼ばれるこの品種の種子は、2016年に宇宙へ打ち上げられた。突然変異育種(宇宙育種)を経て、より実が大きく、繊維も緻密になり、加工された製品は耐久性に優れている」と紹介した。農家は収穫後、ヘチマを2~3日水に浸してから天日干しにし、平らに押しつぶして工場へ出荷する。ヘチマを浸した水は水路を通って田畑へ戻され、土壌に有機質を補給して肥沃度を高める役割を果たす。

19日、江西省撫州市東郷区でヘチマの皮をむく地元農家。(南昌=新華社配信/何江華)

 栽培拠点から数キロ先にある、ヘチマの栽培・加工・販売を手がける江西美爾絲瓜絡の工場では、ヘチマ繊維が洗浄用品や履物、家庭用ファブリック、スキンケアの4分野、約300種類の製品へ加工され、ヘチマが農産物から日用品へと見事な転換を遂げている。

20日、ヘチマ繊維で作られたペット用玩具。(南昌=新華社配信/何江華)

 責任者の黄文蔣(こう・ぶんしょう)さんは「ヘチマ繊維は肌に優しく角質を除去し、油汚れを効果的に落とす。通気性や吸汗性にも優れ、カビが発生しにくい」と説明した。同社が手がける各種ヘチマ繊維製品は現在、米国や英国、オーストラリアなど20以上の国・地域へ輸出され、年間輸出額は1億元(1元=約24円)を超えている。

20日、ヘチマの栽培・加工・販売を手がける江西美爾絲瓜絡で、ヘチマを干す従業員。(南昌=新華社配信/何江華)

 ヘチマ繊維が生み出す価値は、再び農村へと還元されている。同社の取り組みにより、周辺の千世帯以上の農家がヘチマ栽培を手がけるようになり、参加した農家の1人当たりの年間収入は6千元余り増加した。(記者/朱雨諾、郭思縁)

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。