広州養老博が映し出す中国シルバー経済の活力

広州養老博が映し出す中国シルバー経済の活力

新華社 | 2026-08-27 15:40:15

21日、第10回中国(広州)国際養老健康産業博覧会の会場。(広州=新華社配信/関景桓)

 【新華社広州8月27日】中国広東省広州市で23日までの3日間で開かれた第10回中国(広州)国際養老健康産業博覧会には、シニア向けの革新的な国産製品が一堂に展示された。歩行補助具やデジタル健康モニタリング機器などの各種製品は、中国の介護産業がよりきめ細かなサービスとスマート化に向かう流れを反映した。

 杭州理響科技が出展した人工知能(AI)搭載スマート電動ドアは、構造・機能面で高齢者の利用を想定したさまざまな工夫を盛り込んだ。挟み込み防止技術により高齢者のけがのリスクを解消したほか、低角度認識モジュールにより車いすに乗ったままでも認証とロック解除ができるようにした。

23日、第10回中国(広州)国際養老健康産業博覧会で、車いすに乗ってAI搭載スマート電動ドアを体験する人。(広州=新華社配信/関景桓)

 デジタル技術は在宅介護も支えている。中国移動通信集団広東(チャイナ・モバイル広東)で健康・介護製品の責任者を務める李勝勇(り・しょうゆう)さんによると、同社はデジタルサービス・プラットフォーム構築を通じて、プラットフォームとハードウエア、サービスを組み合わせた健康介護モデルを確立。AIを搭載した指輪やつえなどのスマートハードウエアで自動収集した高齢者の心拍数や血中酸素濃度、位置情報などのデータをクラウド上で家族が確認できるようにした。

 博覧会には、各種健康介護サービスプラットフォームや介護事業者も出展した。広東省などで高齢者介護施設を運営する広州越秀康養産業投資控股の張博(ちょう・はく)董事長は、同社が展開する居住介護、レクリエーション交流、健康管理を一つにした総合的な健康介護ソリューションを通じ、高齢者により健康的で活力にあふれ、安心できる老後生活を提供したいと語った。

23日、第10回中国(広州)国際養老健康産業博覧会で展示されたAIを搭載したスマート指輪。(広州=新華社配信/関景桓)

 データによると、広州市のシルバー経済関連事業者は1万8千社を超え、産業規模は3570億元(1元=約24円)に上る。

 広州市老齢工作委員会弁公室の厳福長(げん・ふくちょう)主任は、中国の高齢者消費は変わりつつあり、質の高い老後生活のために支出を惜しまない人が増えていると指摘。高齢者層の消費能力が高まる中、シルバー市場は大きな発展の可能性があるとの認識を示した。(記者/李慶招、鄧瑞璇)

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