24日、26年前に植えた木の前で記念撮影する(左から)殷玉珍さん、サコルスキーさん、殷さんの夫の白万祥さん。(オルドス=新華社記者/連振)
【新華社オルドス8月26日】中国内モンゴル自治区オルドス市のムウス砂漠に「サコルスキーの林」と名付けられた林がある。砂漠の緑化に半生をささげた殷玉珍(いん・ぎょくちん)さんは24日、林の名の由来になった米国人男性ロナルド・サコルスキーさんを26年ぶりに迎えた。
ポプラやマツが幾重にも重なり、最も高い木は20メートルに達する。林の中には真新しい花こう岩の石碑が立ち「治沙英雄 植樹楷模(砂漠緑化の英雄、植樹の手本)」と刻まれている。
殷さんは前日にオルドス市内でサコルスキーさんと再会。この日はウーシン旗サラウス村の自宅に招いた。
24日、殷玉珍さん(左)と植えた苗木の香りをかぐサコルスキーさん。(オルドス=新華社記者/連振)
1999年、河南省洛陽市で教師をしていたサコルスキーさんは、砂嵐の中で木を植える殷さんの姿をテレビで見て心を動かされた。2カ月間奔走して5千ドルの資金を調達し、面識のない殷さんに贈った。殷さんはこの資金を元手に5万本余りの苗木を買い、一本ずつ砂丘へ背負って運び、黄色い砂に植えていった。サコルスキーさんも翌年、村を訪れて植樹を手伝った。
サコルスキーさんは当時、見返りを一切求めなかった。苗木が根付くとも信じていなかった。だが、殷さんは違った。林にれんがの碑を立てて「米国:サコルスキー」と刻み、林を「サコルスキーの林」と呼んだ。「必ず木を育て、サコルスキーさんに見てもらおう」と心に誓った。
24日、植えたばかりの苗木に水をやるサコルスキーさん(左)と殷玉珍さん。(オルドス=新華社記者/孫瑞博)
林の中に、殷さんとサコルスキーさんが26年前に植えたポプラがある。当時は高さ1メートル余り、太さは手の指ほどで、風に揺れ、いつ砂に埋もれてもおかしくなかった。殷さんはサコルスキーさんの来訪を前に、たびたび見に行っては手で幹をなで、傘のように広がる枝を見上げた。大雨の後、樹皮の斑紋が花の形のように見えるのに気づくと「サコルスキーさんが来るよ。木も花を咲かせた」と声を弾ませた。
24日、植えたばかりの苗木に水をやる(左から)殷玉珍さん、サコルスキーさん、殷さんの夫の白万祥さん。(オルドス=新華社記者/孫瑞博)
約束の日は訪れた。れんがの碑は花こう岩の石碑に変わった。殷さんはサコルスキーさんをポプラの前へ案内した。幹は太く、高さは10メートル余りに育っている。サコルスキーさんは、自分が植えた苗木だと信じられない様子だった。
2人は新たにモンゴルマツの苗木も植えた。スコップを握るサコルスキーさんの手は少し震えていたが、殷さんが苗木を静かに支えた。
26年を経て、林の木も世代を重ねた。サコルスキーさんは「内モンゴルに友情の木を植えた」と語った。2人の友情はこれからも続いていく。
24日、苗木を植えた後に記念撮影する(左から)殷玉珍さん、サコルスキーさん、殷さんの夫の白万祥さん。(オルドス=新華社記者/孫瑞博)
24日、苗木を植える(左から)殷玉珍さん、殷さんの夫の白万祥さん、サコルスキーさん。(オルドス=新華社記者/連振)
24日、高台からムウス砂漠を眺める(左から)サコルスキーさん、殷さんの夫の白万祥さん、殷玉珍さん。(オルドス=新華社記者/連振)
24日、植樹を終え、記念プレートにサインをする殷玉珍さん。(オルドス=新華社記者/連振)