中国・青島で製造業へのAI導入加速 ハイアール工場でも活用

中国・青島で製造業へのAI導入加速 ハイアール工場でも活用

新華社 | 2026-08-22 09:56:45

AIを活用したハイアールの冷蔵庫工場。(青島=新華社配信)

 【新華社青島8月22日】中国山東省青島市で近年、人工知能(AI)を製造業に導入する動きが加速している。

 家電大手の海爾集団(ハイアール)では、産業インターネットプラットフォーム「コスモプラット(COSMOPlat)」を活用し、冷蔵庫工場のデジタルツインモデルを構築。第5世代移動通信システム(5G)ネットワークを通じ、断熱材発泡設備の200以上の主要パラメーターをリアルタイムでクラウドに送信している。ビッグデータ解析に基づいて材料を精密に制御することで、原材料の使用量を7%削減し、生産効率を50%高め、発泡工程を「経験主導」から「データ主導」へと転換した。

AIを活用したハイアールの冷蔵庫工場。(青島=新華社配信)

 担当者によると、同工場ではAIを活用したデジタル品質管理システムを構築し、製品の品質向上やユーザー満足度の確保に取り組んでいる。例えば、AIによる検査に3次元スキャン技術を組み合わせ、取得したデータをクラウド上のデータとリアルタイムで照合することで、多品種の製品寸法を精密に測定できる。完成した冷蔵庫1台について、数十項目に及ぶ外観上の欠陥を12秒で検査でき、髪の毛ほどの細い傷も検出できるという。

 こうしたAIの活用により、ハイアールは冷蔵庫のスマート製造の高度化を進めている。

AIを活用したハイアールの冷蔵庫工場。(青島=新華社配信)

 青島市ではAIが工業の高度化を進める重要な技術となっている。2025年の同市のAI産業の売上高は前年比13・8%増の879億3千万元(1元=約24円)。関連する企業は500社を超え、80種類余りの大規模モデルの実用化が進んでいる。海洋分野のスマート化やエンボディドAI(身体性を持つ人工知能)ロボットなどでも技術開発が進展している。

 中国はスマート工場を「基礎級」「先進級」「卓越級」「領航級」の4段階に分類して育成している。青島市には現在、このうち卓越級スマート工場が17カ所、領航級スマート工場が1カ所ある。世界経済フォーラム(WEF)が先進的な工場として選定する「ライトハウス工場」も10カ所あり、スマート工場の整備数は全国でも上位にある。(記者/王凱)

AIを活用したハイアールの冷蔵庫工場。(青島=新華社配信)

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