【新華社北京8月17日】世界中が熱波に見舞われる中、中国には多くの外国人が避暑に来ている。涼しさを求めて訪れた先で出会うのは、伝統文化や便利な暮らし、先端技術など多彩な魅力だ。「涼しい」だけではない、さまざまな意味で「クール」な中国が外国人旅行者を引き付けている。
「まるで自然のエアコンが効いているみたいだ」。あるスペイン人観光客は雲南省の昆明空港に到着し、外の風に触れるとすぐに驚きの声を上げ、雲南に避暑に来て本当に良かったと思ったという。避暑客たちは、歴史ある静かな寺を訪ね、高山や森林で涼を求め、無形文化遺産の世界に触れ、充実した暑さ対策グッズを手に取る。避暑資源の豊かな中国は、観光や買い物のサービス向上も図りながら、外国人避暑客を呼び込んでいる。
世界が感じる中国の「クール」は、涼しさだけにとどまらない。歴史ある寺が鳴らす鐘の音に耳を澄ます。高速鉄道に乗れば30分足らずで次の街に着ける。無形文化遺産の工房で絞り染めを体験する。夜中にスマホで夜食を注文する。こうした多彩な体験を通じて、「クール」の意味は、中国での快適で魅力的な暮らしへと広がっていく。
先端技術に触れることも「クール」な体験の一つだ。スマート工場の見学、リアルタイムで翻訳できる人工知能(AI)グラスの体験、ロボットとの触れ合い、無人タクシーへの乗車。こうしたテクノロジー観光は、中国で未来を身近に体験する機会として外国人旅行者の関心を集めている。
外国人旅行者を受け入れる環境も変化している。ビザ免除措置の拡充や旅行者向けサービスの改善に伴い、中国旅行への関心は高まり続けている。国家移民管理局の最新データによると、今年1~6月に入境した外国人は前年同期比20・4%増の延べ2291万人超となった。ビザ免除での入境は1781万5千人で、全体の77・7%を占めた。
海外の交流サイト(SNS)では近年、中国旅行を巡る投稿に加え、中国的な生活習慣を取り入れる「ビカミング・チャイニーズ(Becoming Chinese)」や「チャイナマキシング(Chinamaxxing)」なども話題になっている。中国を実際に訪れ、その暮らしや文化を自分の目で確かめようとする動きが見られる中、外国人旅行者が中国に見いだす「クール」も、さまざまな表情を見せている。(記者/馬若虎)