【新華社ハルビン8月14日】旧日本軍731部隊の犯罪行為を研究、展示する中国黒竜江省の侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館が12日、ハルビン市内で新たな史料を公開した。このうち旧731部隊ハイラル支部(満州第543部隊)の衛生兵、谷崎(旧姓・尾崎)等さんの70分に及ぶ口述証言は、日本軍が敗戦間際に中国で大量の毒ガス弾を埋めたことを裏付けた。日本による遺棄化学兵器の問題に加害側から証拠がもたらされた。
証言は、同館が2016年に実施した訪日調査で収集した。谷崎さんは映像の中で、21歳の入隊時まで医師の助手をしながら夜間の商業学校に通っていたと語っている。入隊当初に受けた3カ月間の訓練では、毎日ふた付きのガラス製シャーレに培地を作り、菌株を塗布して恒温器に入れ、肉眼で見えるコロニーができるまで培養する練習をしたと振り返った。
その後、野ネズミの飼育管理を担当した際は雌雄の産子数と死亡数を記録する必要があり、しばしばシャベルを持って野外の溝に入り、穴を掘って野ネズミを捕獲したという。
とりわけ重要なのは、日本軍が敗戦時に罪証を隠滅し、毒ガス弾を地中に遺棄した事実を谷崎さんが明らかにしたことである。ハイラル支部は撤退の際、部隊の全施設に火を放ったが、日本軍の毒ガス部隊は大量の毒ガス弾を密かに埋めたと証言した。谷崎さんは「毒ガスが残っていた」「フラルキという場所に毒ガス部隊があった」とも語っていた。
陳列館の金士成(きん・しせい)研究員は証言について、日本軍が敗戦時に中国で化学兵器を遺棄したことを直接裏付けるとともに、戦後まで残る毒ガス被害の歴史的根源を明らかにしており、現実的な意義を持つとの見方を示した。(記者/楊思琪、何山)