紅山文化遺跡が伝える中国文明 遼寧省

紅山文化遺跡が伝える中国文明 遼寧省

新華社 | 2026-08-13 21:45:45

5日、紅山文化大会の開幕式。(朝陽=新華社記者/潘昱竜)

 【新華社瀋陽8月13日】中国遼寧省朝陽市でこのほど、「2026紅山文化大会」が開かれた。26カ国と国際機関からの来賓や国内外の専門家が出席し、約6500~5千年前に存在した紅山文化について意見を交わした。

 紅山文化は主に遼寧省西部、内モンゴル自治区南東部、河北省北部に分布していた。朝陽市内で1981年に牛河梁遺跡が発見され、83年から体系的な発掘調査が始まった。現在までに祭壇や廟、墓、大量の玉器や土器が相次いで見つかり、中国文明の起源に関する研究範囲は西遼河流域まで拡大している。

4日、牛河梁国家考古遺跡公園内の牛河梁遺跡博物館。(朝陽=新華社記者/李賀)

 最新の発掘では遺跡の中核エリア第1地点の調査で9基の大型基壇と付属施設を確認。建築群全体の範囲は約10万平方メートルに及び、年代は約5800年前にさかのぼる可能性があると分かった。保護区と周辺で確認された遺跡は60カ所余りに上り、儀礼に関する大規模な工事の全体像が明らかになりつつある。

 現地調査チームを率いる中国社会科学院考古研究所世界考古研究室の賈笑氷(か・しょうひょう)主任によると、チームは第1地点7号基壇で紅焼土(土を焼き固めた建築資材)の土坑7カ所を新たに発見した。土坑は北斗七星のような形に規則的に配置されていた。賈氏は「当時の人々の宇宙や天文現象に対する理解を視覚的に示したと考えられる」と語った。

 第2地点では、直径が最大約22メートルに及ぶ3重の同心円構造を持つ祭壇が内側から外側に向かって徐々に高くなっている。研究者らは、3層の円壇がそれぞれ冬至、春分・秋分、夏至という太陽の年周運動の節目に対応していると考えている。賈氏は、円壇や紅焼土坑は天体を観測して季節を知り、天を敬い地を祭った当時の人々の思想を反映しており、後世の礼制の伝統を理解する上でも手掛かりになると指摘した。

牛河梁遺跡出土の泥塑(でいそ)女神像。(朝陽=新華社配信/王㐨)

 牛河梁遺跡の重要性は、遺跡の規模や出土品の精巧さだけでなく、比較的完成された初期の社会構造がうかがえる点にもある。祭祀(さいし)施設や高位者の墓は一般の居住区と離れており、墓の規模や副葬品には明らかな違いが見られる。また、大規模な建造物は組織力の高さを示している。

 中国社会科学院学部委員で同院考古研究所の王巍(おう・ぎ)研究員は、紅山文化では「玉を美とする」段階から「玉を貴び、玉をもって神に通じる」段階へと移行し、玉器が身分や権力、信仰の象徴となったと語った。

 牛河梁遺跡では、3重の円壇と女神廟、積石塚が一体となって礼制空間を成し、竜や鳳凰、人などをかたどった玉器が高位者の墓に納められていた。玉を用いた儀礼は、その後数千年にわたって受け継がれていった。(記者/崔師豪、趙洪南、白旭)

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