歴史文化と涼しさの相乗効果 中国山西省の古建築観光が最盛期

歴史文化と涼しさの相乗効果 中国山西省の古建築観光が最盛期

新華社 | 2026-08-13 20:39:46

7日、山西省大同市の懸空寺を訪れた人たち。(大同=新華社配信/岳利芳)

 【新華社太原8月13日】中国山西省大同市渾源県の懸空寺。広東省から来た陳蕊妍(ちん・ずいけん)さんと夫が、観光スタンプラリー帳を手に次の行先を考えていた。彼らは省南部から車で北上し、既に晋祠や応県木塔など省内の多くの古跡を巡っている。

 仕事は古建築と無関係だが「黒神話:悟空」などの人気ゲームをきっかけに古建築に興味を持ち、今年はアニメ映画「八仙!」や懸空寺の実景劇(自然や建造物などの景観を舞台背景に利用する野外演劇)の宣伝に心を動かされ、今回の旅を決めた。陳さんは「伝統文化が好きだ。木造建築からは静けさと生命力を感じる」とし、山西省は涼しく、古建築を見ながら避暑もできて一挙両得だと話した。

7日、山西省運城市の永楽宮前に設けられたアニメ映画「八仙!」の撮影スポットで、記念写真を撮る人。 (運城=新華社配信/全劉歓)

 黄土高原に位置する山西省は約8割を山地が占め、多くの地域の標高が千メートルを超える。全国が灼熱の夏を迎える中でも蒸し暑い日が少なく、格好の避暑目的地となっている。

 観光資源も豊富で文化財が各地に分布する。全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)は全国で最も多い531カ所。元代以前の木造古建築は500カ所余りと全国の8割以上を占める。唐代以降の彩色塑像は1万2千体余り、壁画は2万4千平方メートル余り残っており、いずれも全国上位の規模となる。

山西省忻州(きんしゅう)市の仏光寺で、唐代木造建築「東大殿」を見学する人たち。(6月23日撮影、忻州=新華社記者/王学濤)

 懸空寺風景区管理所の岳利芳(がく・りほう)所長によると、懸空寺を背景にプロジェクションマッピングなどを取り入れた実景劇「何以懸空寺(懸空寺が懸空寺たるゆえん)」は5月21日の初演以来、2カ月余りで17万人以上が鑑賞し、前売り分を含む興行収入は3千万元(1元=約24円)を超えた。

 運城市芮城(ぜいじょう)県にある元代道教寺院、永楽宮などの観光開発などを手掛ける永楽文化観光投資建設の劉海波(りゅう・かいは)董事長は、アニメ映画「八仙!」の公開により八仙の一人、呂洞賓(りょ・どうひん)ゆかりの地である永楽宮の7月の観光客数が前年同期に比べ12・9%増え、中でも18歳以下が約11%増加したと語った。

 豊かな歴史文化と涼しい気候。夏の古建築観光は一段と熱を帯びている。(記者/王学濤)

山西省朔州市の応県木塔を見学する人たち。(6月24日撮影、朔州=新華社記者/王学濤)

7日、山西省大同市の懸空寺を訪れた人たち。(大同=新華社配信/岳利芳)

山西省忻州(きんしゅう)市の仏光寺を見学する人たち。(6月23日撮影、忻州=新華社記者/胡秋思)

山西省大同市の善化寺で彩色塑像を見る人たち。(6月25日撮影、大同=新華社記者/胡秋思)

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