国道G331号線、国境沿いの地域振興を後押し 中国吉林省

国道G331号線、国境沿いの地域振興を後押し 中国吉林省

新華社 | 2026-08-12 15:34:15

長白山華美勝地リゾートでサイクリングを楽しむ観光客。(長春=新華社配信)

 【新華社長春8月12日】中国吉林省では8月を迎え、全長1240キロの国道G331号線国境沿い開放観光ルートが交通量のピークを迎えている。

 G331号線吉林省区間は、西は集安市から東は琿春(こんしゅん)市に至り、10の国境沿いの県(市、区)を横断、216の国境沿いの村をカバーし、12の対外開放口岸(通関地)とA級風景区(国が格付けした観光地)40カ所余りを結ぶ。沿線にはテーマ型ステーション(観光用休憩施設)8カ所、展望スポット数十カ所が整備されている。

吉林省竜井市の三合鎮北興村にある農村カフェ。(6月24日撮影、長春=新華社記者/王帆)

 中国交通運輸部は7月、第15次5カ年規画(2026~30年)期間中に国境沿いのG219号線、G331号線、沿岸部のG228号線の3基幹ルートを全面開通させ、中国の「黄金大外環」を構築する方針を明らかにした。その重要な構成要素として、G331号線は北の国境地帯の生態・文化観光資源を結び付けるだけでなく、沿線住民の生活向上・増収をけん引する地域振興の役割も担っている。

 長白山観光ステーションでは連日、キャンピングカーや長距離ドライブ客の割合が顕著に高まっている。安徽省からの観光客、趙仁平(ちょう・じんぺい)さんは「充電設備、洗面所、飲食サービスなど何でもそろっており、ドライブ客にとってとても利用しやすい」と語った。

 文化観光の熱気はステーションにとどまらない。G331号線に隣接し国家級スキー観光リゾート地として知られる長白山華美勝地リゾートもまた、夏休み期間に客足のピークを迎えている。同リゾートの類雁文(るい・がんぶん)市場総監(マーケティングディレクター)は「今年は温泉と中医薬、ヘルスケアを融合したモデルを新たに打ち出し、文化観光消費に健康志向の要素を取り入れた」と紹介。同リゾートの夏休み期間の収入は7月22日時点で、前年同期比21%増となっており、客室稼働率は16%上昇した。

吉林省白山市長白朝鮮族自治県の二十一道溝村で巣箱の整理をする地元の養蜂業者。(2025年9月17日撮影、長春=新華社記者/王帆)

 国道G331号線国境沿い開放観光ルートの投資・開発を手がける吉林省沿辺旅遊大通道投資開発の丁喜峰(てい・きほう)総経理は「交通と観光の深い融合により、観光ルートは国境沿いの観光業発展を効果的にけん引している」と語った。

 G331号線が持つ意義は文化観光の発展にとどまらない。同省白山市長白朝鮮族自治県の馬鹿溝鎮二十一道溝村はかつて、道路が未整備で孤立していたため、ゴミシ(五味子)、シナノキはちみつ、メシマコブ(桑黄)などの特産品が世に知られずにいた。G331号線吉林省区間の全線開通後、物流が村の入り口まで通じ、電子商取引(EC)ライブ配信が村民の増収を後押しする大きな力になった。村では、村と企業の共同建設モデルを推進。メシマコブ、タマキクラゲの大規模栽培拠点がライブ配信の波に乗り、山奥の有機農産物が「豊かさへの道」を通じて外部へ送り出されている。

 観光や宿泊などを手がける延辺不咸山舎文旅の運営責任者、張小磊(ちょう・しょうらい)氏は「G331号線が中国全土の観光客をわが家の玄関まで導いている。国境沿いの地域振興、住民の富裕化の道は一層広がり、投資、事業展開を行う自信もより強固になっている」と語った。(記者/王帆)

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