北京市の景山公園から望む、中国国際貿易センター周辺のビル群。(2024年8月12日撮影、北京=新華社記者/李鑫)
【新華社北京8月12日】中国北京市で2014年に開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議では、澄み渡る青空が人々を驚かせた。
中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は歓迎宴で「今の北京の青空は『APECブルー』であり、美しいが短く、この期間が過ぎれば消えてしまうと言う人がいる。私はたゆまぬ努力でAPECブルーを保ち続けたいと思うし、出来ると信じている」と語った。この言葉は人々の心に深く響いた。
「青空を守る戦い」は一貫して進められ、目覚ましい成果を上げた。北京市の微小粒子状物質(PM2・5)濃度は13年から25年までの間に69・8%低下し、25年は年間で重度汚染の日がわずか1日だった。国連環境計画(UNEP)は取り組みの成果を「北京の奇跡」とたたえた。

北京市懐柔区の雁栖湖国際会議センターで、アジア太平洋経済協力会議(APEC)非公式首脳会議を主宰する習近平氏。(2014年11月11日撮影、北京=新華社記者/蘭紅光)
「義を重んじて信を守る」は中国人が代々受け継いできた優れた資質であり、中国の対外交流の際立った気風でもある。
上海市で毎年秋に開かれる中国国際輸入博覧会には世界各地から人が集まる。習氏は第1回輸入博(2018年)の開会式で、世界に向けて「輸入博は毎年続けるだけでなく、水準を高め、成果を上げ、回を重ねるごとに良くしていく」と厳かに誓った。輸入博は8年連続で開催され、国際的な調達・投資の促進、人的・文化交流、開放・協力の重要なプラットフォームとなっている。
輸入博が毎年見どころを欠かさない背景には、高水準の対外開放に向けた中国の揺るぎない実践がある。海南島全域を自由貿易港として独立した税関管理区域とする海南自由貿易港の「封関」措置から、外資参入ネガティブリストの継続的な縮小、入国・トランジット(通過)ビザ免除措置の絶え間ない改善に至るまで、不確実性と不安定性が高まり続ける世界で習氏が中国を率いて進める確かな行動は、中国の開放の扉が今後もますます大きく開いていくことを示している。
上海市の国家エキシビション・コンベンションセンター南広場に設置された中国輸入博のマスコット「進宝(ジンバオ)」。(2025年11月10日撮影、上海=新華社記者/王翔)
習氏は13年3月、国家主席就任後初の外遊でアフリカを訪れた。タンザニアでは、同国を支援した中国人専門家の墓地でアフリカの発展に命をささげた人々をしのび、タンザン鉄道(1970年代に中国が建設を支援したタンザニア-ザンビア間の鉄道)の精神を広め、中国とアフリカの伝統的な友好を大切に守り続けていくと誓った。
2年後のザンビアのルング大統領(当時)との会談で習氏は再びタンザン鉄道に触れ「中国はザンビア、タンザニアと共に努力し、タンザン鉄道を発展の道、繁栄の道にしていく」と述べた。
習氏は24年9月4日、北京でタンザニアのハッサン大統領、ザンビアのヒチレマ大統領とタンザン鉄道改修プロジェクト了解覚書の署名に立ち会った。25年11月、プロジェクトは予定通り起工した。
プロジェクトは現在、着実に工事が進んでいる。年間貨物輸送能力は少なくとも240万トンまで高まるとされ、輸送時間も3分の2近く短縮される可能性がある。地域貿易促進と製造業発展、雇用拡大を後押しする大きな原動力になると期待されている。
中国は国交を持つアフリカ53カ国にゼロ関税措置を実施した。アフリカ諸国と進める魯班工房(職業技術教育の協力拠点)や菌草(食用キノコの栽培に利用できる大型草本植物)技術など、少ない投資で大きな効果が得られるプロジェクトは、多くの家庭の富裕化を後押ししてきた。こうした実務的な取り組みが「中国の約束」を一つ一つ根付かせ、アフリカ諸国の近代化プロセスに強力な原動力を注ぎ込んでいる。
ザンビア・ルサカ州にあるタンザン鉄道記念公園の彫刻。(2024年12月10日撮影、ルサカ=新華社記者/彭立軍)
「千の約束より一つの実行」。習氏は約束を実行することの大切さを繰り返し強調してきた。
2020年代、突如発生した新型コロナウイルス感染症が世界で猛威を振るった。習氏は危機的な局面で「国際的な感染症対策協力を強化し、手を携えて共通の脅威と試練に対処する」という中国の固い決意を強調した。
新中国成立(1949年)以来で最も規模が大きく、期間が長く、対象範囲が広い世界規模の人道支援活動で、新型コロナワクチンを世界の公共財にすることをいち早く約束し、開発途上国とのワクチン共同生産にもいち早く乗り出した。中国は国際社会に力の及ぶ限りの支援を行い、東方の大国として道義を果たす姿勢を世界に示した。
約束は必ず守るという姿勢は、同じ試練に立ち向かう際の助け合いに体現され、「人類の家」を共に守ろうとする願いに刻まれている。
20年9月、習氏は中国が30年までのカーボンピークアウト(温室効果ガス排出の増加から減少への転換)、60年までのカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)を実現するよう努めると宣言した。その後の5年間で中国は世界で最大かつ成長の最も速い再生可能エネルギー体系を構築し、世界で最大かつ最も整った新エネルギー産業チェーンを築き、国内総生産(GDP)当たりの総エネルギー消費量の低下が世界で最も速い国の一つとなった。約束を行動で果たすことで、中国は世界のグリーン(環境配慮型)・低炭素発展の揺るぎない実行者、重要な貢献者となっている。
「中国が口にしたこと、約束したことは、必ずやり遂げ、必ず実現させる」。まさに習氏の言葉通り、約束を必ず守る姿勢は、責任ある大国としての気概を示し、新時代の中国の特色ある大国外交が持つ求心力とけん引力を際立たせている。