進む集積と実用化、スマートロボット産業が急成長 中国・ハルビン市

進む集積と実用化、スマートロボット産業が急成長 中国・ハルビン市

新華社 | 2026-08-10 11:19:30

パレタイジング、デパレタイジングの実演を行う具識(ハルビン)智能科技がリリースした「insightOS」システムを搭載したロボット。(ハルビン=新華社配信)

 【新華社ハルビン8月10日】中国黒竜江省で特殊モーター開発を手がけるハルビン航威智能装備は、ハルビン市の国家級新区「ハルビン新区」の「深圳・ハルビン産業パーク」に立地する。ハルビン工業大学マイクロ特殊モーター・制御研究所の技術蓄積を背景に3本の自動生産ラインを構築しており、年間生産能力は4万組に達している。同社が生産する直径わずか8ミリの精密な関節モーターは人型ロボットの指に組み込まれ、しなやかな屈伸動作を生み出す。

 技術的飛躍から商用化への移行が進み、ハルビンにおけるスマートロボット産業における研究成果の実用化は一つ一つの製品、注文となって形になりつつある。ソフトウエア・情報技術サービスを手がける具識(ハルビン)智能科技が開発したエンボディド(身体性を持つ)セマンティックAIシステムは、複数のシナリオで人間に近い安定性を実現し、すでに10余りの産業現場に導入され、重電大手の上海電気集団などの企業との協力契約も締結している。スマートロボット開発を手がけるハルビン華工智耘科技が開発したけん引式設備「H8」は、中国産ハイエンドスマート農機製品として大規模な輸出の実績を持つ。

 企業の急速な成長は、ハルビンの豊かな研究基盤と政策によって支えられている。現在、ハルビンにはハルビン工業大学ロボット技術・システム国家重点実験室など国家重点実験室が3カ所あり、ロボット分野の両院院士(科学アカデミー、工学アカデミー会員)4人、国家級・省部級人材64人が集結している。関連大学からは毎年千人余りの修士・博士人材が送り込まれ、数々のエンジニアリング研究センター、パイロットプラットフォームの建設が加速しており、研究成果を試作品から速やかに製品へと移行させる動きを推進している。

ハルビン華工智耘科技が展示した自社開発のけん引式スマートレーザー除草ロボット(コンセプト模型)。(6月10日撮影、ハルビン=新華社記者/王祚)

 同市科学技術局の趙雷(ちょう・らい)副局長は「ハルビンのロボット産業は、まさに急速な成長を遂げる重要な時期にある」とし、地元には高い研究開発能力と強固な設備製造基盤があり、農業や医療、特殊作業など応用シーンに恵まれていると紹介した。現在、科学技術部門は技術開発における飛躍、プラットフォーム建設、成果の実用化を重点的に推進し、工業情報化部門は産業配置、企業の育成、サプライチェーンの連携に力を注ぎ、より多くのロボット企業のインキュベーション、成長を後押ししている。

 計画によると、第15次5カ年規画(2026~30年)最終年までに、ハルビンはロボット関連企業を150社、売上高を100億元(1元=約23円)に引き上げることを目指している。製造業や農業、医療・ヘルスケア、家庭向けサービス、特殊環境などの分野を軸に新製品を育成し、完成品、基幹部品、制御システム、センサーなど重要要素の集積を加速させる。(記者/楊思琪、王祚、朱悦)

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