広東省深圳市で開かれた国際文化産業博覧交易会の会場の外で、「APEC中国年」のポスターの前を通る人。(5月22日撮影、深圳=新華社記者/梁旭)
【新華社北京8月10日】2026年、中国でもう一度時を刻むこととなるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に世界が注目している。
「皆さんが来年、共に深圳に集い、アジア太平洋の発展の大計を共に語り合い、アジア太平洋の美しい明日を共に切り開くことを期待します」
中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は25年11月、韓国・慶州で世界に向けて真心のこもった招待の言葉を送った。中国は26年のAPEC議長国を引き受け、APECは12年ぶりに中国に戻ることとなった。
新時代(2012年の中国共産党第18回全国代表大会以降)に入り、中国が行った一連のホームグラウンド外交は「中国の特色ある大国外交」を打ち出し、人類運命共同体の構築を推進する実践となってきた。
習氏は23年5月17日、陝西省西安市の陝西賓館で、第1回中国・中央アジアサミットに合わせて中国を国賓として訪問したカザフスタンのトカエフ大統領の誕生日を笑顔で祝い「この特別な日にあなたが中国を国賓として訪問されたことは、両国関係の高い水準を示し、あなたと中国との切っても切れない縁を改めて裏付けた」と語った。
トカエフ氏はすぐに中国語で「謝謝(ありがとう)」と応じた。夕食を共にした際には、湯気の立つ陝西の「寿麺(誕生日に食べる麺)」に深い友情がこもっていた。
陝西省西安市の大唐芙蓉園での中国・中央アジアサミット歓迎式典で行われたパフォーマンス。(2023年5月18日撮影、西安=新華社記者/徐子鑑)
「友あり遠方より来たる、また楽しからずや」。新旧の友人を温かく迎え、遠方からの客人に細やかな心遣いをみせる。ホームグラウンド外交の細部の一つ一つが習氏の誠実で親しみやすく、行き届いた温かいもてなしの作法を反映しており、国際社会の尊敬と信頼を得ている。
重要な節目において、中国のホームグラウンド外交、中国のイニシアチブ、中国のプランが欠けたことはなく、一貫して意思疎通と協力、開放と包摂を唱え、最も広範な共通認識を築いてきた。
16年秋、中国は20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を初の議長国として浙江省杭州市の銭塘江河畔で開いた。習氏が会議を主宰し、「中国の声」が会議全体をリードした。
会議では、発展問題が世界のマクロ政策の枠組みの中で初めて重要な位置に据えられ、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」実施に向けた行動計画が初めて策定された。アフリカと後発開発途上国の工業化支援で初めて足並みがそろい、出席した途上国の数も過去最多となった。初めての取り組みの一つ一つ、成果文書の一つ一つが、共に発展し、繁栄することを追求する中国の揺るぎない姿勢を示した。

浙江省杭州市の杭州国際博覧センターで開かれた第11回20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、会議を主宰し、開幕のあいさつをする習近平主席。(2016年9月4日撮影、杭州=新華社記者/李濤)
中国のホームグラウンド外交において、習氏は一連の独創的思考によって中国の主張を伝えてきた。
地域紛争の激化に対しては、ボアオ・アジアフォーラム年次総会でグローバル安全保障イニシアチブを打ち出し、「文明の衝突」「文明の優越」などの思潮の台頭に対しては、中国共産党と世界政党のハイレベル対話会でグローバル文明イニシアチブを提唱した。世界の秩序をかき乱す覇権主義や強権政治に対しては、上海協力機構(SCO)天津サミットの会期中にグローバルガバナンス・イニシアチブを示し、反グローバル化や保護主義の著しい高まりに対しては、平和共存5原則発表70周年記念大会で各国にグローバル発展イニシアチブの実践を呼びかけた。
中国が責任を担うたびに得たのは拍手や称賛だけではない。各国が中国と共に未来へ向かおうとする信念と行動である。
18年9月2日、中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットの開幕を前に習氏はアフリカ各国の首脳らと計11回会談した。各会談は分刻みだった。
16年のG20杭州サミットでは80時間余りの間に13の会議・行事に出席し、演説やあいさつを11回行い、外国首脳27人と会談した。18年のSCO青島サミットでは2日間で20余りの公式行事に出席した。過密なスケジュールからは、世界のことを自らの責務とする習氏の思いと度量がうかがえる。
中国・アフリカ協力フォーラムサミットに向け、北京市の西単交差点に設置された「共同発展」花壇。(2024年8月29日撮影、北京=新華社記者/李欣)
中国には時代を導く求心力があり、青写真を現実に変える行動力もある。
「一帯一路」共同建設は、これまでに世界で1兆ドル近い投資を呼び込み、共同建設国に少なくとも50万人分の雇用を生み出し、名実ともに「幸福への道」となった。
中国の対アフリカ協力は必ず約束を果たしてきた。中国・アフリカ間の「十大協力計画」「八大行動」「9項目プロジェクト」はいずれも順調に実施され、円満に完了した。24年の秋、習氏は中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットで中国・アフリカ関係の新たな位置付けと「十大パートナーシップ行動」を発表。双方が共に近代化の夢を追う新たな道のりを切り開いた。
一つ一つのホームグラウンド外交が、中国が世界と運命を共にし、肩を並べて進む壮大な歩みを見届けてきた。
中国は各方面と共に、平和的発展の広範な共通認識を形成し、開放と協力の力強い原動力を引き出していく。手を携えて時代の課題に立ち向かう中で「共同繁栄」の前途を切り開き、人類運命共同体構築の新たな章をつづっていく。