中国、月面全体の新たな地質図作成 縮尺500万分の1

中国、月面全体の新たな地質図作成 縮尺500万分の1

新華社 | 2026-08-10 16:57:45

中国の研究チームが完成させた縮尺500万分の1の月面全体の地質図。(北京=新華社配信)

 【新華社北京8月10日】中国地質科学院地質研究所はこのほど、中国の研究チームが縮尺500万分の1の月面全体の地質図を完成させたと発表した。主図は幅約280センチ、高さ約120センチで、南北極の局所地質図が付属している。1万3千個を超えるクレーターと81カ所の衝突盆地を正確に示し、14種類の地質構造と17種類の岩石タイプに分類している。

 研究所は、国家月探査プロジェクト「嫦娥(じょうが)」などの最新の成果に基づき、科学的な厳密性と直観的な分かりやすさを両立させ、三つの側面で体系的なイノベーションを実現したと明らかにした。

 一つ目は「月の時計」の修正。最新の研究に基づき、月の地質年代を詳細に見直し、エイトケン代の開始を43億3千万年前、ネクタリス代の開始を41億7千万年前とし、インブリウム代の開始を39億2千万年前に微調整した。また月全体のスケールで初めて後期地層をより細かく区分した。

 二つ目は「月の物質リスト」の更新。より解像度の高い月表面の主要鉱物分布図を用いて岩石の分類基準を適正化した。嫦娥4号、6号による発見を基に、南極エイトケン盆地でガブロノーライトと呼ばれる岩石を新たに識別し、月の深部物質を直接「見る」ことを可能にした。

 三つ目は「専用ルーペ」のような詳細な描画。縮尺500万分の1の製図ニーズに応え、種類別の最小表現を確立し、大型図面の視認性を確保しつつ、重要な科学的価値を持つ地質学的特徴を漏れなく示した。

 研究所の楊志明(よう・しめい)所長は、月面全体の新たな地質図の発表は中国が将来実施する月研究ステーション建設、着陸エリア選定、深宇宙探査への重要な科学的サポートとなり、人類による太陽系進化の探求にも貢献をもたらしたと語った。

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