ギリシャのピレウス港。(2023年7月26日、ドローンから、ピレウス=新華社配信)
【新華社北京8月9日】「各国が共に発展するのが真の発展である。富める者がさらに富み、貧しい者がさらに貧しくなる世界で繁栄と安定はあり得ない。どの国も良い暮らしを望んでいる。近代化は特定の国の特権ではない」
中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席が2022年11月の第17回20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で述べたこの言葉は、新時代の中国の世界に対する思いと大国としての責任を示している。
ギリシャのピレウス港は、慌ただしさの中でも秩序を保ち、さまざまな船舶が行き交っている。習氏は19年のギリシャ訪問でこの地に足を運んだ。かつて苦境に陥り、中国との協力で活気を取り戻した港で、習氏はギリシャ人の従業員に「中国は対外交流で正しい義利観(道義と利益に関する正しい考え方)を堅持している。中国遠洋海運集団(COSCO)のピレウス港プロジェクトが皆さんの困難な時期を助けたと聞き、大変うれしく思う」と語った。
各国の発展の夢をつなぐ「一帯一路」共同建設構想から、協力の機会を分かち合う中国国際輸入博覧会、中国国際サービス貿易交易会まで、習氏は開放、包容、互恵、ウィンウィンの理念を掲げる中国を導き、世界の発展に新たな道筋を開き、国際協力に新たなプラットフォームを築き、各国の人々に確かな利益をもたらしてきた。
習氏は14年にタジキスタンを訪問した際、両国が協力して建設する火力発電所プロジェクトの起工式に出席した。地元住民が電気や暖房に事欠く状況を目にした習氏は「私も困難な時期を経験した。身につまされる」と感慨を込めて語り、「真に人々の暮らしに恩恵をもたらし、民衆から歓迎されるものこそ最良のプロジェクトだ」と述べた。
ケニア・モンバサのモンバサ・ナイロビ鉄道レイツ港貨物駅に停車する列車。(7月9日撮影、モンバサ=新華社記者/謝剣飛)
人民の心をわが心とし、天下の利益をもってわが利益となす。
中国・ベラルーシ工業パークの発展推進から、中国ラオス鉄道、ジャカルタ・バンドン高速鉄道の建設・運営への関心、さらに中国企業が建設したペルー・チャンカイ港の開港式へのオンラインでの出席まで、習氏は新時代の中国を導き、目に見え、手に触れることのできる一つ一つの事業によって大国外交の温かみを描いてきた。
24年に開かれた中国・アフリカ協力フォーラム北京サミットで、習氏は「近代化の道のりで、いかなる人も国も取り残されてはならない」と述べた。
習氏は13年、国家主席に選出後初の外遊先としてアフリカを訪問。タンザニアで、「真実親誠(真実、実務、親密、誠実)」の理念と「正しい義利観」を初めて打ち出した。
習氏の関心と後押しの下、開発途上国が最も集中する大陸、アフリカでは、モンバサ・ナイロビ鉄道が開通して東アフリカ経済の大動脈となり、中国の融資で実施された農村の井戸開削事業によって数百万人が安心して飲める水を手にした。中国の支援で建設されたアフリカ疾病予防管理センター(CDC)本部はアフリカ各国のさらなる公衆衛生強化を後押した。国交のあるアフリカ53カ国にはゼロ関税措置を全面的に実施した。インフラや民生事業の一つ一つが、より良い暮らしを求めるアフリカの人々の夢に翼を与えてきた。
パプアニューギニア東部山岳州ゴロカの菌草・陸稲モデル基地で、地元の人々に菌草について説明する中国福建農林大学の専門家、林応興(りん・おうこう)氏(右から3人目)。(2019年12月19日撮影、ゴロカ=新華社配信/胡応平)
23年の第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに合わせて訪中したパプアニューギニアのマラペ首相との会談では、木を使わずにキノコを栽培する「菌草」技術に話が及んだ。
菌草技術は、習氏が「貧困脱却の切り札」となる技術として福建省での勤務時代から大々的に提唱し、推進してきた。福建省長だった習氏は2000年、パプアニューギニア東部山岳州のラファナマ知事と会見。後に「菌草技術を紹介すると大いに関心を示してくれた。そこで(技術を開発した)林占熺(りん・せんき)氏を(技術指導に)派遣した」と語っている。
貧困脱却という人類共通の課題を習氏は常に心に留め、自ら取り組んできた。「中国の草」や「中国の稲」、中国の技術、中国の経験が、ますます多くの国の人々の暮らしを豊かにしている。
重慶市石柱トゥチャ族自治県で稼働する風力発電プロジェクト。(2025年10月28日、ドローンから、重慶=新華社配信/李小豊)
世界の工業が高度に発達した今、生態環境保護の取り組みは各国の人々の幸福と未来に関わっている。習氏は人類共通の運命に着目し、人類同士の助け合いを繰り返し強調し、地球という人類共通の家を守るよう呼びかけてきた。
国連の潘基文(バン・ギムン)元事務総長は「習主席の提唱がなければパリ協定の合意はなかった」と実感を込めて語った。
習氏は25年の国連気候変動サミットでビデオ演説し、中国の新たな排出削減目標(NDC)を発表。「パリ協定に基づき、最大限の努力を反映した目標だ」と説明し、世界のグリーン(環境配慮型)発展を推進する中国の誠意と決意を改めて示した。
世界の気候ガバナンスへの参加や主導から、グリーン発展を託す世界の子どもたちへのメッセージ、さらには地球の生態保護に向けた戦略方針を巡る各国首脳との協議まで、習氏は地球生命共同体の共同建設を鮮明に打ち出し、人類の永続的発展に「中国のプラン」を示してきた。
「中国人民は自分たちだけでなく、各国の人々も良い暮らしを送ることを望んでいる」。習氏の素朴で真心のこもった言葉は山や海を越え、志を同じくする者、夢を追う者をますます多く引き付け、より輝かしい未来へ歩ませている。