【新華社東京8月8日】東京・渋谷の街頭で5日夕方、フランス人青年のマルクス・デトレスさんと中国人青年の鍾灝松(しょう・こうしょう)さんが、南京大虐殺の犠牲者を追悼し、歴史を忘れてはならないと訴えるパネルを掲げ、日本の対外侵略の歴史と向き合うよう行き交う人々に呼びかけた。
デトレスさんは「今回の活動が歴史を見つめ直す機会となり、これをきっかけに歴史的事実を改めて認識してもらえるかもしれない」と話した。鍾さんは「日本の一部の人は歴史を知りながら見て見ぬふりをし、さらには反発することを選んでいる」と語った。
デトレスさんは、この背景には日本の歴史教育の不十分さがあるとみている。日本の一部の歴史教科書はここ数年、表現を言い換えたり、概念を曖昧にすることで、侵略戦争としての性格や責任をうやむやにし、歴史を美化している。「日本社会はこの歴史についてもっと知り、学び、被害者や生存者が何を経験したのかをより深く理解すべきだ」と語った。
高市政権の発足以降、日本国内では歴史修正主義を掲げる一部の極右勢力がさらに活発化し、侵略の歴史を否定し矮小(わいしょう)化する主張を公然と広めている。デトレスさんは「歴史は循環しているように感じる。過去に起きたことが今また別の形で起き、将来も繰り返されるかもしれない」と懸念を示した。
2人が説明を続けるうち、足を止めてパネルの文字を読む通行人も現れ、スマートフォンで写真を撮る人もいた。
デトレスさんは「私たちは今やっていることを続けていく。まだ先は長い。簡単なことではないが、平和と正義のために声を上げ続ける。それこそが最も大切なことだ」と語った。(記者/楊智翔、李子越)