
スマートフォンで写真撮影する広州市民の伍依依さん。(広州=新華社配信)
【新華社広州7月31日】中国広東省広州市では、定年退職した高齢者たちが写真撮影の教室に通い、カメラを手に暮らしの中の美しい瞬間をレンズに収めている。
張紫華(ちょう・しか)さん(90)は、色調の補正、写真の加工、ショート動画の編集など、学び続ける意欲を保ち続け、「何かに取り組むなら、それを好きにならなければ」と話す。2年前に初めて写真撮影に触れてから夢中になり、常にスマートフォンを持ち歩いて、行く先々で撮影しているという。
張さんにとって写真撮影は今や生活に欠かせない一部となり、「気持ちがずいぶん前向きになった」と語る。
すっきりとした銀髪ショートヘアの伍依依(ご・いい)さん(69)も、生き生きとした表情を見せる。仕事を離れた後、スマートフォンでの撮影を学び始めた。

広州市民の張紫華さんが撮影したハスの花。(広州=新華社配信)
理想の一枚を撮るため、自ら車を運転して遠方まで撮影に出かけることも多い。美しい風景を探し、繰り返し撮影する中で、心が穏やかになっていく。SNSに作品をたびたび投稿し、周囲の友人が外に出て、共に撮影の楽しさを味わうきっかけもつくっている。
陳偉雄(ちん・いゆう)さん(63)は、風景写真を何よりの楽しみとしている。普段から旅行が大好きで、旅先の景色を残したいという思いで、撮影を体系的に学ぼうと決心した。「友人からは、気持ちがより若々しくなったと言われる」と話す。撮影は交友の輪を広げ、年上や同世代から若い友人まで、気軽に撮影のコツを語り合うのを楽しんでいる。
コンサルティングなどを手がける広東銀齢産業研究院がこのほど発表した報告によると、中国では今、趣味に基づいた学習を自己充実の重要な手段として選ぶ高齢者が増えている。趣味の教室を通して社会とのつながりを再構築し、学び続ける中でデジタル時代の新しい暮らしを受け入れている。(記者/鄧瑞璇、李慶招)