高層ビルと自然が共生する上海 日本の華道家が作品で表現

高層ビルと自然が共生する上海 日本の華道家が作品で表現

新華社 | 2026-07-24 19:34:30

15日、上海環球金融中心に展示された吉元燁子さんの作品「いのちの音」。(上海=新華社記者/劉穎)

 【新華社上海7月24日】中国上海市浦東新区陸家嘴(りくかし)地区のオフィスビルのロビーでこのほど、ランチタイムコンサートが開かれ、昼休みの1時間、ジャズ風にアレンジされた名作アニメの旋律がオフィスワーカーらに安らぎとロマンを届けた。

 コンサートが開かれたのは上海環球金融中心(上海ワールドフィナンシャルセンター)のテーマイベント「夏日緑野・自然共生」。会場には日本の華道家、吉元燁子さんの作品「いのちの音」も展示された。作品のパネルには群青色と橙赤色がにじむように広がり、木枠の隙間から緑の葉のついた枝が斜めに突き出し、平面の色彩と不思議な対話を成していた。

15日、上海環球金融中心で開かれたランチタイムコンサート。(上海=新華社記者/劉穎)

 吉元さんは、木枠の直線は都市の秩序、植物は予測不能な成長の姿を表していると解説。両者は陸家嘴の超高層ビルと足元の庭園の共存関係そのものであり、人工と自然は対立するのではなく、一つの画面の中で互いに引き立て合うのだと話した。

 「東洋の美意識では人工と自然の融合こそが最も美しい」。吉元さんは長年、中国で創作活動を続け、作品には一貫して東洋哲学の「天人合一」の思想が込められている。近年は色彩に強い関心を持ち、今回の作品については「色彩から溢れ出る生命感と希望を伝えたかった」と語った。

 陸家嘴の高層ビル群はこれまで、上海の象徴とされていたが、今は自然と都市が共生し、芸術が日常に溶け込む新たな成長を試みている。(記者/劉穎)

15日、上海環球金融中心で、自身の作品の前に立つ吉元燁子さん。(上海=新華社記者/劉穎)

15日、上海環球金融中心で開かれたランチタイムコンサート。(上海=新華社記者/劉穎)

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