浙江省義烏国際商貿城で棚に並ぶサッカーをテーマにした帽子。(5月15日撮影、義烏=新華社記者/胡星宇)
【新華社ニューヨーク7月20日】サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会は19日(中国時間20日)、スペインの優勝で幕を閉じた。太平洋を隔てた中国では、試合の興奮もさることながら、商業や製造業にも少なからず影響を及ぼした。
今年のW杯は、多くの試合が中国時間未明に行われたこともあり、中国のサッカーファンにとっては朝が観戦のゴールデンタイムになった。朝食店や映画館、コーヒーチェーン店などは、時間的なハンディを逆手に取って商機に変えた。
19日、表彰式で優勝を喜ぶスペイン代表の選手たち。(ニュージャージー=新華社記者/李明)
湖北省武漢市のある麺店は、開店時間を午前4時に早め、大型スクリーン前で試合を観戦する客を相手に普段より最大200杯多く売り上げた。広東省では朝食飲茶レストランの検索数が前年同期の約9倍となり、全国の主要映画館チェーンは計2万8千回以上のW杯パブリックビューイングを実施し、普段は閑散としている午前中も観客で埋まった。
波及効果は製造業にも及んだ。世界のW杯関連グッズの約7割を供給したとされる「世界最大級の卸売市場」浙江省義烏市は、輸出業者が一般的なプリントのユニフォームからライセンスを取得したチーム公式デザイン製品に切り替え、より高価格帯へシフトした。
ポルトガル戦前、写真撮影に応じるスペイン代表の選手たち。(7月6日撮影、ダラス=新華社記者/賈浩成)
中国企業と中国製品も大会を通じて存在感を示した。パソコン大手レノボ・グループは国際サッカー連盟(FIFA)公式テクノロジーパートナーとして大会を随所で支え、人工知能(AI)も試合分析やファン交流など幅広い範囲で活用が進んだ。FIFAは、レノボのインフラとサポートサービスが大会運営の主要な部分を支えたと評した。家電大手の海信集団(ハイセンス)もFIFAとの長期的なパートナーシップを通じて中継や審判システムにディスプレイ技術を提供。国際的な大型スポーツイベントでの中国企業の主導的役割を印象付けた。