居住区でロボットが配送担当、「ラストワンマイル」問題解決 中国・成都市

居住区でロボットが配送担当、「ラストワンマイル」問題解決 中国・成都市

新華社 | 2026-07-20 16:18:45

成都市の住宅団地で日常的に稼働している配送ロボット「享遞Ultra」。(成都=新華社配信)

 【新華社成都7月20日】中国四川省成都市の複数の小区(居住区)では「享遞Ultra」と名付けられた配送ロボット10台の日常的運用が始まっており、すでに累計3万件を超える配送を完了した。この事例は、中国ロボット業界の急成長ぶりを端的に表している。

 小区の入り口から住民の玄関先まで、距離はわずか数百メートルだが、ロボットは出入管理システムを通過し、エレベーターを乗り降りし、歩行者を避け、障害物を迂回(うかい)しながら、屋内と屋外の異なる環境に応じた位置情報の切り替えにも対応しなければならない。矢継ぎ早の注文、変化に富んだ地形条件、次々と現れる動く障害物などがついて回るこのような環境を、業界では「超複雑な動的環境」と呼ぶ。

 地元成都市のロボット開発企業、成都越凡創新科技(EVENTEC)が開発した配送ロボット「享遞Ultra」は、配送サービスが届きにくい「ラストワンマイル(最後の区間)」問題を解決した。

成都市の住宅団地で日常的に稼働している配送ロボット「享遞Ultra」。(成都=新華社配信)

 同社の董事長兼最高経営責任者(CEO)、黄山(こう・さん)氏によると、従来の配送とは異なり、ロボットが担当するのは社区(コミュニティー)内の最後の配送区間のみ。配達員は頻繁に建物内に入る必要がなく、社区の入り口で引き渡しを完了すると、あとはロボットが敷地内に入り、その後の配送を行う。ロボットは自律的にルートを計画し、歩行者を回避し、出入管理やエレベーターのシステムと連携して各階に配送できるため、社区内部の配送が「管理しやすくなり、システム化される」という。

 黄氏は「今年運用を開始して以来、ロボットは社区内の配送業務を担い続け、24時間年中無休のサービスを提供している。規模の大きな社区におけるラストワンマイルの配送管理は長年悩みの種だったが、より効率的かつ秩序だった方法で解決されつつある」と述べた。(記者/董小紅)

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