15日、新華社の取材を受けるウォルシュ氏。(シドニー=新華社記者/龔兵)
【新華社シドニー7月19日】オーストラリアのニューサウスウェールズ大学人工知能(AI)研究所の主任科学者、トビー・ウォルシュ氏が新華社の取材に応じ、ここ数年の中国のAI分野の進展は目覚ましく、世界トップクラスにあると述べた。中国のAIの発展は、オープンモデルや製造業の基盤、大規模な応用能力を通じて多くの国と人々に科学技術の成果を共有していくとの見方を示した。
上海市で現在、2026世界AI大会・AIグローバルガバナンスハイレベル会議が開かれている。以前の大会に参加したウォルシュ氏は、大会は中国のAI・ロボット分野の発展の活力を十分に示すことができ、世界のAIの発展を観察する重要な場にもなっていると指摘。今年の大会で最先端の成果がより多く披露されることに期待を示した。
「中国がこの十数年で収めたAI分野の進展は深く印象に残っている」とし、中国がAI開発で世界トップクラスにあることは多くの指標が示していると指摘した。
15日、ニューサウスウェールズ大学で研究に取り組むウォルシュ氏。(シドニー=新華社記者/龔兵)
ディープシークなど中国の大規模言語モデル(LLM)については、中国のオープンモデルはAIの開発と応用のハードルを下げるのに役立ち、多くの研究機関、企業、国の参加を促しているとし「AIの最新技術をより低いコストで世界に普及させるのに寄与している」と語った。
人型ロボットはウォルシュ氏が特に関心を寄せる分野で、先ごろの訪中ではロボットが卓球をし、食事を運び、部屋を掃除するのを目にし、中国の人型ロボットの発展の速さと応用規模の広さに深い印象を受けたという。
中国企業は製造性能に優れ、価格競争力のある人型ロボットを作っているとし、これまではロボット1台に数十万ドル(1ドル=162円)必要だったが、今は数万ドルまで安くなっていると指摘。「中国の整った製造業システム、サプライチェーン、巨大な市場が人型ロボットの製造コストの削減に寄与し、大規模な実用化を後押ししている」と述べた。
15日、新華社の取材を受けるウォルシュ氏。(シドニー=新華社記者/龔兵)
取材では中国企業が製造したロボット犬を記者に見せ、自身のチームがそのハードウェアプラットフォームを基に制御システムを開発していると紹介。通信状況が不安定な災害現場でも自律的に被災者を捜索、識別できるようにしているという。
ウォルシュ氏は、双方が学生や研究者の交流を一層強化し、AIの安全や基準、ガバナンスを共に探求し、AIが両国と世界の人々により良く貢献していくことに期待を示した。
15日、新華社の取材を受けるウォルシュ氏。(シドニー=新華社記者/龔兵)