中国吉林省、自動車産業の基盤生かしロボット産業育成

中国吉林省、自動車産業の基盤生かしロボット産業育成

新華社 | 2026-07-19 17:20:45

14日、第23回長春国際自動車博覧会で展示された人型ロボット。(長春=新華社配信)

 【新華社長春7月19日】中国吉林省が、自動車産業で培った技術や供給網を生かし、エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)ロボット産業の育成を進めている。長春市でこのほど開催された第23回長春国際自動車博覧会(長春モーターショー)では、人型ロボットやロボットハンド、四足歩行ロボット、教育用ロボットなど、吉林省内で開発された多様なロボット製品が来場者の関心を集めた。

 出展企業の一つ、吉林省仿生機器人創新中心(生体模倣ロボットイノベーションセンター)の王宏嘉(おう・こうか)副総経理は「エンボディドAIと自動車産業は高い親和性がある。両者は精密製造、サプライチェーンの連携、大規模生産といった産業面の強みを共有しており、いずれも吉林省の中核産業だ」と語った。

 同省は昨年以降、旧工業地帯の産業転換と高度化に向けた重要な柱としてエンボディドAIを位置付け、民間企業などによるエンボディドAIロボット事業の立ち上げを推進してきた。同イノベーションセンターを設立したほか、企業24社、大学6校、研究機関2カ所からなるエンボディドAIロボット産業イノベーションコンソーシアムも発足させた。

吉林省吉翼具身智能機器人が新製品発表会で公開したロボット。(6月27日撮影、長春=新華社配信)

 吉林省のロボット産業育成は、一から始まったものではない。同省は10年以上にわたる自動車産業の発展を通じ、精密加工や金型製造、自動制御などの技術を蓄積してきた。成熟した製造技術をロボットの関節部品やロボットハンド、本体構造の製造にすばやく応用できることが、研究開発の効率や製造コストの面で強みとなっている。

 産業化に向けた成果も相次いでいる。6月に開催された第3回長春国際光電子博覧会では、同イノベーションセンターが四足歩行の犬型ロボットを発表。風火輪特種具身科技(吉林)は、鉱山や化学工業など危険な現場での作業に向け、車輪型と四足歩行型の防爆特殊ロボットを発表した。

 その後も、吉林省吉翼具身智能機器人が工業検査ロボットと薬局向けサービスロボットを発表し、中国第一汽車集団傘下の一汽機器人は、初の産業用人型ロボットの量産試作機を完成させた。工業製造から危険作業、生活サービスまで、「吉林製」ロボットは応用分野を広げ、産業化に向けた歩みを加速させている。(記者/邵美琦)

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