インドネシア・ジャカルタで、格力のエアコンを選ぶ客(左)。(6月29日撮影、ジャカルタ=新華社記者/岑雲鵬)
【新華社クアラルンプール7月14日】東南アジアの多くの国では猛暑が続き、冷房家電や清涼グッズが販売の最盛期を迎えている。涼を求める需要の高まりを受け、中国の家電ブランドは持続的な技術革新、現地での研究開発、充実したサービスによって現地の人々に「クールソリューション」を届けている。
エルニーニョ現象の影響で、インドネシアは今年、各地で乾季が例年より長引き、高温と大気汚染が深刻化した。マレーシアやベトナムなども熱波に見舞われ、夏の「清涼消費」を大きく押し上げている。
家庭の暑さ対策で主力になるのはエアコンだ。マレーシアでは、中国電気大手TCLの専門店で張啓文(ちょう・けいぶん)店長が「エアコンの売り上げが伸び続けている」と語った。
インドネシア格力電器(グリー)の文侃(ぶん・かん)副総裁は取材に対し、消費者は冷房機能だけでなく、省エネや健康に関する機能にも関心を寄せていると説明。同社のインバーターエアコンは今年、販売台数が前年同期比で大きく伸びたとし、省エネは消費者が最も重視する製品価値の一つになっていると話した。換気や空気清浄、自動洗浄などの機能への関心も高まっているという。
インドネシア・ジャカルタのオフィスビルで、中国メーカーの業務用エアコンを取り付ける作業員。(6月29日撮影、ジャカルタ=新華社記者/岑雲鵬)
英調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、中国ブランドが東南アジアの主要家電市場に占める平均シェアはこの5年間で約2割に拡大。中でもエアコンの伸びが顕著で、約16%から約27%に上昇した。
東南アジアの高温多湿や塩害などの自然環境、電力事情や居住空間、生活習慣などの違いを踏まえ、中国企業は現地での研究開発と製造を推進。耐熱性や防食性、広い電圧対応幅などの基本性能から、生活様式に合わせた製品設計、さらに使用習慣に即した技術改良まで、より生活に寄り添う「東南アジアプラン」を提供している。
海爾(ハイアール)マレーシアのリテールマネジャー、アズリ・アジズさんは「マレーシアの家庭はキッチンが比較的狭いため、『スペースフィット』シリーズの冷蔵庫を導入した。本体の厚さはわずか594ミリだ」と説明。大家族世帯を対象とした24キロの大容量洗濯・乾燥機一体型製品や省エネモードと英語・マレー語に対応したエアコンも投入しているという。
マレーシア・セランゴール州の家電量販店に並ぶハイアールのエアコン。(7月1日撮影、クアラルンプール=新華社記者/陳沢国)
現地化の発想は、中国企業の海外での研究開発や製造体制に反映されている。美的空調タイ研究開発センターの楊亜新(よう・あしん)開発部長は、設計チームはエアコンの送風構造や省エネ性能を継続的に改良していると説明した。
近年は、より多くの中国企業が現地で研究開発を進めるだけでなく、ブランドや販売網、アフターサービス、人材育成の体制を充実させ、現地に深く根を下ろしている。
現地の消費ニーズの変化に対応し、中国企業は製品販売からブランド経営への転換を加速させ、店舗網やアフターサービス、現地サービス体制を充実させることで中国ブランドへの信頼を高めている。アズリさんによると、ハイアールは現在、マレーシアに専門店を70店舗以上展開し、店頭でスマートホームのソリューションを提供している。
タイ・チョンブリー県にある美的集団のタイ工場で、試験を終えたエアコンにプレートを張る従業員。(7月8日撮影、チョンブリー=新華社記者/孫瑋彤)
インドネシアでは格力電器が5月にアフターサービスを刷新し、修理要請などに迅速に対応できる体制を整えた。インドネシアの大学とも提携し、空調技術者を育成する研修センターを16カ所設立した。
文侃副総裁は「中国企業が残したいのは製品だけでない。現地の技術人材や専門的な設置・アフターサービス体制もだ」と述べ、現地にしっかりと根を下ろし、長期的な価値を生み出していく考えを示した。
インドネシア中部ジャワ州デマックにある工場で、格力のエアコンを組み立てる従業員。(7月3日撮影、ジャカルタ=新華社配信)
マレーシア・セランゴール州の家電量販店で、ハイアールの冷蔵庫の情報を確認する客(右)。(7月1日撮影、クアラルンプール=新華社記者/陳沢国)
タイ・チョンブリー県にある美的集団のタイ工場で働く従業員。(7月8日撮影、チョンブリー=新華社記者/孫瑋彤)
マレーシア・セランゴール州の家電量販店に並ぶTCLの冷蔵庫。(7月2日撮影、クアラルンプール=新華社記者/陳沢国)
タイ・チョンブリー県にある美的集団のタイ工場で、梱包済みのエアコンにラベルを張る従業員。(7月8日撮影、チョンブリー=新華社記者/孫瑋彤)