4日、雲南省麗江市玉竜ナシ族自治県竜蟠郷を走る滇蔵公路の旧道(左下、土色の道路)、国道214号(右下)、香麗(シャングリラ-麗江)高速道路。(ドローンから、昆明=新華社記者/胡超)
【新華社昆明7月9日】中国の雲南省と西蔵自治区を結ぶ幹線道路「滇蔵(てんぞう)公路」は6日、全線開通から50年を迎えた。南の雲南省大理ペー族自治州大理市下関から北の西蔵自治区昌都(チャムド)市芒康(マルカム)県に至る公路の全長は715キロ。高標高の山脈をいくつも越え、両地域を地理的に隔てていた障壁を取り除いた。
人力で切り開かれた辺境の道路は、この50年の度重なる改修を経て、安全で快適な現代的高原道路となった。文化観光や特色農業など新業態を生み、南西部辺境のインフラ建設が地域発展を促進し、人々に恩恵をもたらす重要な成果となった。
1日、雲南省デチェン・チベット族自治州徳欽県奔子欄鎮を走る滇蔵公路と金沙江の大湾曲部。(ドローンから、昆明=新華社記者/胡超)
かつて閉ざされていた国境沿いの地域は、整備された道路網をよりどころに世界のドライブ客が注目する目的地となり、民宿やキャンプ、沿道消費、農業体験などの業態が多様化した。
雲南省デチェン・チベット族自治州観光協会の蘇娜(そ・な)民宿分会長は、十数年にわたり地元の文化観光に携わってきた。蘇さんが初めて滇蔵公路を利用した2012年当時、同自治州シャングリラ市の旧市街にはユースホステルが2軒あるだけだったが、今では中・高級民宿が980軒以上ある。
4日、滇蔵公路の白漢場-麗江区間。(ドローンから、昆明=新華社記者/胡超)
起業家の石茜(せき・せん)さんは19年、滇蔵公路が走る同自治州徳欽県奔子欄鎮にワイナリーを設立した。地元の人々を雇用し、醸造、デザイン、文化産業に関わる人たちが集まる拠点となった。今では民宿や飲食店が徐々に増え、農業・文化・観光の融合モデルが農村を発展させている。
滇蔵公路は、外国人が中国の発展を知る窓口にもなっている。公路の複数の有名ドライブコースを走ったマレーシア人のリム・ミー・リンさんは「山道は険しく曲がりくねっているが、中国の道路建設は先進的で、安全設備も整っている。宿泊施設や通信インフラも予想をはるかに超えていた」と建設レベルの高さを称賛した。
麗江古城の夕暮れ。(2024年11月8日、ドローンから、昆明=新華社記者/胡超)
雲南省麗江市に13年住み、滇蔵公路の変化を目の当たりにしてきた米国人のスコット・モローさんは「以前、徳欽(デチェン・チベット族自治州)に行った時は片道4時間以上かかり、運転も大変だった。今はシャングリラ(同)まで2時間で行ける。しかもスムーズで安全だ。中国の道路建設のレベルは素晴らしい」と語った。
滇蔵公路は雲南省と西蔵自治区の少数民族が多く暮らす地域を結ぶ絆であり、南西部辺境の各民族の共同繁栄を確実に支えるだけでなく、高原地域の質の高い発展に手本となる実践的道筋も示している。(記者/熊軒昂、胡超、浦超)
雲南省麗江市玉竜雪山風景区の藍月谷。(2024年11月9日、ドローンから、昆明=新華社記者/胡超)