長山花園社区で住民と話をする呉亜琴さん(右)。(6月9日撮影長春=新華社記者/張楠)
【新華社長春7月4日】中国吉林省長春市の社区(コミュニティー)で長年、住民主体の地域づくりに取り組んできた呉亜琴(ご・あきん)さんが、中国共産党の最高栄誉「七一勲章」の受章者に選ばれた。呉さんは2001年、同市寛城区団山街道の長山花園社区の党支部書記に選出されて以来、老朽化した住宅地の環境改善と社区の運営改善に力を注いできた。
当時の長山花園社区は、公共施設やサービスが十分に整わず、環境も悪く、住民同士のトラブルも多かった。呉さんは、老朽化した社区をその名にふさわしい住みやすい場所に変えようと決意。「住民が私を書記に選んだのだから、私は住民に応えなければならない。困っている人がいる時こそ、党員は困難に立ち向かわなければならない」と語ってきた。
上:2003年、住民と共に社区の運動スペースを整備する長山花園社区の職員。下:空から見た現在の長山花園社区(6月24日撮影、長春=新華社配信)。
1987年に建設された同社区では長年、専門的な住宅地の管理サービスが行われていなかった。呉さんは着任後、住民と共にアイスクリームの販売や古紙・ペットボトルの回収で資金を集め、苗木や花の種を購入した。住民と一緒に散乱した石や建材を片付け、道路を補修し、清掃や蚊の駆除にも取り組むなど、暮らしに関わる身近な問題を一つずつ解決していった。
呉さんは、党建設を社区運営の支えにしようと、建物ごとに党支部を設け、党員が各種ボランティア活動に主体的に参加する仕組みを整えた。
党組織が力を発揮するようになると、住民主体の地域づくりも本格的に動き出した。呉さんは住民の意見を幅広く取り入れ、社区が管理を支え、住民が共に参加する住宅地管理の新たな仕組みを模索した。在宅高齢者向けのサービス拠点を整備し、支援を必要とする住民のための助け合い拠点も設置。住民の声を聞く懇談制度を設け、支援やサービスが必要な人に届くよう取り組んだ。
長山花園社区で住民と話をする呉亜琴さん(左から4人目)。(6月9日撮影長春=新華社記者/張楠)
現在の長山花園社区は緑が多く、環境も整い、住民にとって暮らしやすい社区となっている。呉さんは、この変化は自分一人の力によるものではなく、多くの党員が率先して行動し、住民が共に参加したからこそ実現したものだと考えている。
66歳になった呉さんは現在、後進の育成にも力を入れている。数十年にわたり現場で培ってきた住民との向き合い方やトラブルの調整方法、地域づくりの実践経験を若い世代に伝え、各地の社区運営の改善に参考事例を提供している。
呉さんは住民を家族のように思い、社区を自分の家のように大切にしながら、地域の第一線で実践を重ね、新時代の都市社区づくりのあり方を示してきた。
長山花園社区で職員に仕事の進め方を説明する呉亜琴さん(左端)。(6月9日撮影長春=新華社記者/張楠)
吉林長春社区幹部学院で、仕事の進め方を説明する呉亜琴さん。(6月9日撮影長春=新華社記者/張楠)