
重慶市秀山トゥチャ族ミャオ族自治県民族村の社区(コミュニティー)食堂。(6月7日撮影、重慶=新華社記者/黎華玲)
【新華社重慶6月22日】中国重慶市はこのほど、高齢者の自宅にバリアフリー化・スマート化の改修を行い、要介護者が自宅で施設に近い水準のケアを受けられるようにする「在宅介護ベッド設置試行事業実施プラン」を発表した。
重慶市は国内でも比較的高齢化が進んでいる地域の一つ。2025年時点で同市の戸籍を持つ60歳以上人口は800万人以上と戸籍総人口の26%超を占め、介護サービスのニーズが高まり続けている。
市民政局によると、試行事業の実施対象は市内に常住し、軽度以上の要介護レベルと認定された60歳以上となる。

重慶市渝中(ゆちゅう)区にある高齢者施設の2人部屋。(重慶=新華社記者/黎華玲)
「在宅介護ベッド」制度は、中国が在宅介護でここ数年推進してきた重要な取り組み。介護サービス事業者は高齢者の実際のニーズに応じて居住環境のバリアフリー化やスマート化を行うとともに、生活介助やリハビリ、看護、緊急支援などの訪問サービスを提供し、高齢者が慣れ親しんだ環境で専門的なケアを受けられるようにしていく。
プランによると、在宅介護ベッドの制度運用は3年間を1期間とし、自宅改修を実施し、6カ月間継続してサービスを提供した事業者にベッド1床当たり最大3千元(1元=約24円)の補助金を支給する。
また、事業者に対し24時間体制での対応、サービスホットラインと緊急対応体制の整備、高齢者からの救助要請と警報に対する15分以内の対応を義務付けている。市はまた、デジタル技術によるサービスの全過程の監督管理を実現させることで、介護サービスの標準化と精度向上を図っていく。(記者/黎華玲)