三峡水運新ルートに四つの「プラス」 中国経済円卓会議

三峡水運新ルートに四つの「プラス」 中国経済円卓会議

新華社 | 2026-06-13 17:28:15

8日、三峡水運新ルート三峡ハブルートの建設現場。(宜昌=新華社記者/肖芸九)

 【新華社北京6月13日】中国水利部三峡工程管理司の張雲昌(ちょう・うんしょう)一級巡視員は、新華社が12日に配信した討論番組「中国経済円卓会議」で、湖北省宜昌市で建設が始まった三峡水運新ルートプロジェクトについて、中国が「第15次五カ年規画」(2026~30年)期間中に着工した国家重要プロジェクトであり、三峡ダムに次ぐ長江本流上で水利・水運・生態系などの機能を一体化した最大の総合事業であるとし、その役割は次の「四つのプラス」にまとめられるとの見方を示した。

 一つ目は、長江の総合立体交通回廊の質の高い発展にプラスとなる。河川交通の大動脈である長江黄金水道の通航能力を大きく向上させ、水運・鉄道・道路など複数の輸送手段を効率的に連携させる。

 二つ目は、長江経済ベルト発展戦略の実施推進にプラスとなる。長江経済ベルトの地理的優位性を十分に生かし、上流地域の経済発展と産業高度化を促す。上流・中流・下流が強みを補い合い、連携して発展する好ましい局面を後押しする。

12日、第33回「中国経済円卓会議」で発言する水利部三峡工程管理司の張雲昌一級巡視員。(北京=新華社記者/陳益宸)

 三つ目は、国内・国際双循環の発展の枠組み構築にプラスとなる。沿線各省の経済要素の円滑な流動や対内対外の開放協力に、利便性の高い水運の支えを提供する。物流コストを引き下げ、国内大循環を主体としつつ双循環が相互に促進する新たな発展構造の構築に貢献する。

 四つ目は、生態優先・グリーン(環境配慮型)発展の理念を定着させ成果を上げることにプラスとなる。長江の大量輸送水運ルートが持つ省エネ・炭素削減の優位性を十分に生かし、船舶の大型化・標準化を進める。大口資材輸送の「陸上から水運へ」の転換を促し、炭素排出と環境汚染を減らす。

12日、第33回「中国経済円卓会議」で意見を交わすゲストら。(北京=新華社記者/陳益宸)

 張氏によると、同事業は、三峡水利ハブ新ルートと葛洲壩(かつしゅうは)の水運能力増強を含め、物価変動の影響を除いた名目値での総投資額は約772億800万元(1元=約24円)に上る。完成後、三峡水利ハブは4レーンの閘門(こうもん)に船舶昇降機を加えた構成、葛洲壩水利ハブは4レーンの閘門構成となり、それぞれの年間総貨物輸送量は3億3600万トンと3億6000万トンになる見込みだという。

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