三星堆出土のカーネリアンビーズ、青銅器時代の中国の広域交流裏付け

三星堆出土のカーネリアンビーズ、青銅器時代の中国の広域交流裏付け

新華社 | 2026-06-10 14:16:33

三星堆遺跡祭祀坑から出土した11点のカーネリアンビーズ。(成都=新華社配信)

 【新華社成都6月10日】中国四川省文物考古研究院はこのほど、同省の三星堆遺跡で出土したカーネリアン(紅玉髄)製ビーズを分析した結果、原料が千キロ以上離れた中国北部に由来することが分かったと発表した。研究成果は、青銅器時代に中国北部と四川盆地の間で広域的な交易や文化交流が行われていたことを示している。

 同研究院の劉建成(りゅう・けんせい)副研究館員によると、三星堆の祭祀(さいし)坑から出土したカーネリアン製ビーズ11点は、カーネリアンの原料や装飾品の東アジアにおける産地や流通経路を解明する上で重要な手がかりとなる。

三星堆遺跡8号祭祀坑から出土したカーネリアン。(成都=新華社配信)

 微量元素を分析したところ、ビーズの原料は四川盆地から北へ千キロ以上離れた燕山造山帯とその北部地域に由来することが判明した。甘粛省、陝西省、北京市で出土した同時期のカーネリアン製ビーズにも、北方産原料の特徴が確認された。

 研究チームはこうした分析結果などから、紀元前1500年~前1000年ごろには、モンゴル高原南部、黄土高原、青蔵高原東部、中原地域、四川盆地を広く結ぶ持続的な交易ネットワークが存在していたとみている。

三星堆遺跡1号・2号祭祀坑から出土したカーネリアン。(成都=新華社配信)

 劉氏は「およそ3千年前、三星堆を築いた社会は、中国北部、さらにはモンゴル高原まで広がる長距離交流網につながっていた」と説明した。青銅器時代には中国各地で幅広く深い文化交流が行われ、中華文明の多元一体構造が数千年前から形成されていたことを示すと述べた。

 カーネリアン製ビーズは、青銅器や金器、玉器、象牙などの貴重な祭祀品とともに出土した。研究チームはこの出土状況について、当時の古蜀の支配層が遠方の希少品を入手できたことを示しており、希少品の交易自体が地位や権威の表れだったと分析している。(記者/童芳)

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