「植物界の国宝」シセンネズコを大規模人工繁殖 中国重慶市

「植物界の国宝」シセンネズコを大規模人工繁殖 中国重慶市

新華社 | 2026-06-04 14:40:16

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地で、種子を付け始めた自然回帰エリアのシセンネズコ。(重慶=新華社記者/黄偉)

 【新華社重慶6月4日】中国の国家1級保護野生植物でヒノキ科の常緑樹「シセンネズコ(崖柏)」は、起源が恐竜時代までさかのぼる。一時は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧CR(深刻な危機)に指定され、「植物界の国宝」とも呼ばれた。主に重慶市開州区の重慶雪宝山国家級自然保護区や同市城口県の重慶大巴山国家級自然保護区に分布する。

 絶滅の危機にひんするシセンネズコを保護するため、重慶雪宝山国家級自然保護区の研究チームは長年にわたり、野生群落の調査と研究を進めてきた。複数の研究チームと連携して、人工育苗や挿し木育苗における発根率の低さなどの課題を克服し、大規模な人工繁殖を実現した。現在までに累計351万株以上の苗木を育て、今年は12万株を自然環境へ移植した。これまでに移植した数は累計87万株を超えた。

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地で撮影したシセンネズコの幼苗。(重慶=新華社記者/黄偉)

 シセンネズコは常緑高木で、根系が非常に発達している。痩せ地や乾燥、寒冷の環境に対する耐性と環境適応力が高く、優れた防砂・耐乾性、保水・炭素固定機能は、中国西北部の乾燥・半乾燥の地域や乾燥・高温の河谷地域など生態系が脆弱(ぜいじゃく)な地域における、土壌流出の抑制や植生回復に効果を発揮する。

 シセンネズコは2023年3月からこれまでに、雲南、寧夏、陝西、甘粛、西蔵、河南、四川など20の省や自治区にある試験地80カ所余りに移植され、生息域外保全と適応を目的とした栽培が進められている。

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地にある苗畑で、シセンネズコの幼苗の生育状況をモニタリングする研究者。(重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地。(ドローンから、重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地にある苗畑で、シセンネズコの苗木の成長をモニタリングする研究者。(重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地にある実験室で撮影したシセンネズコの種子。(重慶=新華社記者/黄偉)

西蔵自治区芒康(マルカム)県の試験地で、移植後のシセンネズコの苗木のデータを記録する重慶雪宝山国家級自然保護区管理事務センターの職員。(2024年6月5日撮影、重慶=新華社配信/鄭宇)

1日、重慶市開州区でシセンネズコのフェノロジーモニタリングシステムを紹介する重慶雪宝山国家級自然保護区管理事務センターの鄔黎(お・れい)副主任。(重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地。(ドローンから、重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地にある自然回帰エリアで、シセンネズコの種子の状況を見る研究者。(重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地にある苗畑で、シセンネズコの幼苗の生育状況をモニタリングする研究者。(重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地にある実験室で、シセンネズコの種子の重量測定実験を行う研究者。(重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地で、シセンネズコの苗木に時間通りに散水する自動スプリンクラー。(重慶=新華社記者/黄偉)

1日、重慶雪宝山国家級自然保護区のシセンネズコ繁殖科学研究基地の自然回帰エリアでシセンネズコの成長状況をモニタリングする研究者。(重慶=新華社記者/黄偉)

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