東京裁判開廷から80年、上海でシンポジウム開催

東京裁判開廷から80年、上海でシンポジウム開催

新華社 | 2026-05-29 17:30:30

東京・市ヶ谷記念館に再現された極東国際軍事裁判(東京裁判)の法廷。(3月5日撮影、東京=新華社記者/賈浩成)

 【新華社上海5月29日】中国の上海交通大学で28日、極東国際軍事裁判(東京裁判)開廷80年をテーマとしたシンポジウムが開かれた。中国のほか、日本、韓国、マレーシア、ロシア、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルなどから数十人の専門家や学者が出席し、東京裁判の歴史的価値と現実的意義について深く議論した。

 出席者は東京裁判の歴史的価値を高く評価した。その上で、東京裁判が確固たる証拠と厳格な手続きに基づき、日本によるアジア・太平洋諸国への侵略を認定し、ニュルンベルク裁判と共に侵略と戦争犯罪を裁き、ファシズムの戦犯を永遠に歴史の恥辱の柱に打ち付け、国際公平・正義と戦後の国際秩序を守ったとの認識を示した。また、東京裁判を受け入れることは、カイロ宣言やポツダム宣言、日本の降伏文書など一連の重要な国際文書を履行するための必然的な要件であり、日本が国際社会の信頼を得て、近隣諸国との関係を回復するための前提でもあると指摘した。

 また出席者は、東京裁判の法的根拠をおとしめることは許されないと強調した。いわゆる「事後法」や「勝者の裁き」は、同裁判の正当性を疑う根拠にはならず、日本の右翼勢力が侵略の歴史にふたをし、戦争の責任を否定するための口実に過ぎないとの考えを示した。日本は同裁判を直視し、歴史の教訓をくみ取るべきとの認識が共有された。

東京・国会議事堂の周辺で抗議活動に参加し、平和憲法を守るよう訴える人たち。(4月19日撮影、東京=新華社記者/賈浩成)

 さらに出席者は、東京裁判を振り返ることには重要な現実的意義があると表明した。現在、日本の右翼勢力は誤った歴史観を吹聴して、頻繁に戦犯を参拝し、平和憲法の改正を推し進め、軍備増強と戦備、核保有の動きを加速させている。これらの誤った言動は、東京裁判で暴かれた軍国主義による戦争準備・発動の過程と重なる。国際社会はこれに対して高度な警戒を保ち、「新型軍国主義」が勢力を拡大して害をなさないよう共同で阻止し、戦争の悲劇が繰り返されるのを厳重に防がなければならないとした。

 出席者は、東京裁判は国際社会が理性によって暴力を抑制し、法の支配によって強権を制約しようとした共同の努力を体現していると指摘。戦後の国際秩序やアジア太平洋地域の平和と安定が絶えず危機に直面している今日、この正義の裁判を銘記し、その精神の核心を継承、発揚し、歴史の真実と平和な未来を守ることが、これまで以上に求められるとの考えを示した。

 シンポジウムは上海交通大学と侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館が共同で開催した。29日には、参加した来賓は同紀念館を共に参観し、追悼式を開いた。

本ウェブサイトに関するご意見、ご提案等が

ありましたら xinhuanetjp@news.cn までご

連絡ください。