
長沙市内で家族と笑顔を見せる阿部葉菜子さん。(5月4日撮影、長沙=新華社配信)
【新華社長沙5月29日】中国湖南省長沙市を「第二の故郷」と呼ぶ日本人女性がいる。神奈川県川崎市出身の阿部葉菜子さん(41)は、長沙に定住し、日本語教師として働きながら2歳の娘を育てている。
阿部さんは、交流アプリを通じて知り合った長沙出身の男性との縁をきっかけに、2018年に初めて長沙を訪れた。街にあふれる発展の活力に強く引き付けられたという。
「当時の長沙は都市建設が盛んに進められており、中国が都市の発展を推進する確固たる決意を肌で感じた。こうした活気は当時の日本ではなかなか感じられなかった」と振り返る。
結婚後、阿部さんは長沙への定住を決意し、湖南農業大学で日本語教師として働き始めた。大学は仮住まいの住居を用意し、居留許可証の取得手続きにも協力してくれた。阿部さんは「大学の細やかな配慮で、異国の地に温かな家ができた」と語った。

湖南農業大学の構内で娘と日なたぼっこをする阿部葉菜子さん。(3月13日撮影、長沙=新華社配信)
現在、阿部さんは2歳の娘を育てながら長沙で暮らしている。特に気に入っているのは、この街の安心感と人情味だという。
「ベビーカーを押して外出すると、周囲の人が気に掛けてくれる。午後8時を過ぎても公園や広場はにぎわっており、人々が散歩や運動を楽しんでいる。にぎやかで穏やかな日常に大きな安心感を覚える」と話す。
長沙市では今年4月、移民事務サービスセンターが開設され、外国人向けに居留許可証やビザ延長、永住権など10項目余りの行政サービスを提供している。
阿部さんは「長沙は私を優しく受け入れ、家庭の暮らしを温かく支えてくれている。ここはもう、私の第二の故郷だ」と語った。(記者/張玉潔)