
授業で学生たちに笑顔を向ける諸角天美さん。(長春=新華社配信)
【新華社長春5月28日】中国吉林省長春市の長春光華学院で、日本人教師の諸角天美さん(31)が学生たちに日本語を教えている。2013年に吉林大学に留学した諸角さんは、卒業後も長春に残って教壇に立ち続けている。
授業では、中国で大ヒットしたアニメ映画「ナタ 魔童の大暴れ」を題材に日本語吹き替えのセリフを作ったり、中日両国の若者のライフスタイルについて話し合ったりしている。「言語は単語や文法だけではない。より大切なのは互いの文化を理解することだ」と話す。中国と日本のソーシャルメディアで話題になっているテーマや映画、食習慣、日常生活などを取り上げながら、学生たちに両国文化の共通点や違いを考えさせている。
諸角さんは、中国のここ数年の急速な発展を実感している。モバイル決済やフードデリバリー、ネット通販はすでに日常生活に溶け込んでおり、医療保険に加入後は、通院の予約や支払いもスマートフォン一つで済むようになった。「この便利さを、日本の友人にもよく話している」と語る。

長春市内のカフェで記念撮影する諸角天美さん。(2025年7月2日撮影、長春=新華社配信)
少し前には、中国ブランドの新エネルギー車(NEV)を購入した。スマートフォンで車両の状態を遠隔で確認したり、事前にエアコンを作動させられるほか、車両制御機能の一部も操作できるという。
諸角さんは「もっと多くの日本人に中国を本当の意味で知ってもらいたい」と話す。大学院では外交学を専攻し、「自分が今やっていることも、一種の『民間外交』だと思う」と語った。
留学生として中国へ渡った諸角さんは、今では長春で家庭を築き、大学教師として教壇に立っている。中日民間交流の現場で、自分なりの役割を果たし続けている。(記者/邵美琦)