千年の廊橋文化、保護と活用で未来へ 中国福建省

千年の廊橋文化、保護と活用で未来へ 中国福建省

新華社 | 2026-05-28 09:47:46

14日、寧徳市屏南県の千乗橋。創建は南宋時代で清の嘉慶年間に再建された。福建省北東部を代表する木拱廊橋。(ドローンから、福州=新華社記者/魏培全)

 【新華社福州5月28日】中国の「木拱廊橋」(屋根付き木造アーチ橋)は古い歴史を持つ独特の橋梁様式で、世界の橋梁史の「生きた化石」と呼ばれる。福建省は国内で廊橋(屋根付き橋)が多く残る省の一つで、文化財として547本が現存する。中でも寧徳市の寿寧、屏南(へいなん)両県は「中国木拱廊橋文化の里」と呼ばれている。

14日、寧徳市屏南県の百祥橋。創建は宋代で全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定されている。(ドローンから、福州=新華社記者/魏培全)

 福建省は2023年から廊橋保護の3カ年計画を実施。文化財保険やスマート監視、新型保護材料など制度的枠組みを整備し、巡回検査や年次修繕も定着させた。修繕プロジェクトに6103万2千元(1元=約23円)を投じて長期的な保護体制を確立するとともに、文物部門が特別調査を通じて重点保護対象となる100カ所の測量・製図を完成させ、デジタルアーカイブを整備した。

15日、寧徳市屏南県の万安橋。創建は北宋時代で全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定されている。(ドローンから、福州=新華社記者/魏培全)

 また、古い廊橋の維持継承と革新的発展のため、無形文化遺産の伝承と文化観光の融合にも力を入れ、木拱廊橋建造技術の地域伝承者を育成した。

 中国の伝統的木造アーチ橋建造技術は2024年12月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。千年の歴史を持つ福建様式の廊橋は、保護と活用の中で新たに生まれ変わりつつある。

13日、自ら建設に携わった現代の木拱廊橋「旗峰橋」を紹介する木拱橋伝統営造技術の寿寧県無形文化遺産伝承者、呉宗善(ご・しゅうぜん)さん(78)。(福州=新華社記者/魏培全)

14日、寧徳市屏南県の木拱廊橋造営技術伝習所で、弟子に技術を伝える木拱橋伝統営造技術の寧徳市無形文化遺産伝承者、卓継端(たく・けいたん)さん(右端)。(福州=新華社記者/魏培全)

14日、寧徳市寿寧県の仙宮橋を渡る人。創建は明代で、全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定されている。(福州=新華社記者/魏培全)

15日、寧徳市屏南県の万安橋を渡る親子連れ。(福州=新華社記者/魏培全)

13日、寧徳市寿寧県の鸞峰(らんほう)橋で消防設備を点検する県文化財保護センターの職員。創建は明代で、国内最長の単径間を持つ木拱廊橋として知られ、全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に指定されている。(福州=新華社記者/魏培全)

13日、寧徳市寿寧県の廊橋技術研修所で、県職員や地元民宿経営者に木拱廊橋のほぞ継ぎ技術について説明する県文化・スポーツ・観光局の呉祖銘(ご・そめい)副局長(右端)。(福州=新華社記者/魏培全)

15日、寧徳市屏南県の万安橋付近にある保安監視室で、警備員に橋の状況の映像確認の仕方を指導する木拱橋伝統営造技術の福建省無形文化遺産伝承者で橋再建工事の棟梁、黄閩屏(こう・びんへい)さん(手前右)。(福州=新華社記者/魏培全)

左上:木拱廊橋の伝統的営造技術を持つ職人が用いる木工用具。右上:伝統的な墨つぼを使って廊橋の木製部材に墨付けをする職人。左下:大工らと建造技術について話し合う木拱橋伝統営造技術の寿寧県無形文化遺産伝承者の呉宗善さん(左端)。右下:伝統的手法で廊橋の部材を加工する職人。(13日撮影、組み合わせ写真、福州=新華社記者/魏培全)

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