最高齢93歳 画家に転身した村のおばあさんたち 中国雲南省

最高齢93歳 画家に転身した村のおばあさんたち 中国雲南省

新華社 | 2026-05-27 19:49:00

創作活動に当たる絵画サークルのメンバー。(動画のスクリーンショット、大理=新華社配信)

 【新華社大理5月27日】中国雲南省大理市の農村、伙山(かざん)村に一風変わった絵画サークルがある。メンバーは全員、村のおばあさんたちで、最年長の王秉秀(おう・へいしゅう)さんは今年93歳になる。

 「農民の生活、農民が思い描く世界を絵にしている。90を超えても絵を描けるとは夢にも思わなかった」と王さんは語る。

 サークルが活動を始めたのは2012年。専門的な訓練を受けたことはなかったが、上海から来た芸術家の指導の下で絵筆を取り、身近にある蒼山や洱海(じかい)などの自然、農村の営み、冠婚葬祭などを描いた。ふるさとに対する深い愛情、生活に注ぐ情熱を表現した。

創作を通じて感じたことを語り合う絵画サークルのメンバー。(動画のスクリーンショット、大理=新華社配信)

 メンバーの王淑和(おう・しゅくわ)さんは「今年で68歳だ。この歳で絵を習うなんて無理だと思った。先生の励ましのおかげだ。最初に描いたのは田植えや農作業の様子。生活を描くのが好き」と話した。

 この10年余りで、彼女らの作品の一部はコレクターによって数千元(1元=約23円)から数万元で収集されるようになった。今年3月にはメンバー11人が広東省深圳市で開かれた女性企業家のイベント、大湾区木棉フォーラムに招かれた。フォーラムの展示イベントでは、郷土の息づかいと生命力に満ちた絵画が人気を博し、26点が企業家や美術愛好家に収蔵された。

創作活動に当たる絵画サークルのメンバー。(動画のスクリーンショット、大理=新華社配信)

 建築設計大手、華陽国際設計集団の儲倩(ちょ・せい)創業者兼総裁は「年月を刻んだ手で生き生きとした、心を打つ絵を描いている。本当の芸術に身分や学歴は関係なく、あるのは誠実さと生活への愛情だけだと深く感じた」と語った。他の女性企業家らも、絵が持つ素朴さと生命力に心を動かされ、魂の共鳴と歩み続ける力を得たと口々に話した。

 農家の働き手から民間画家へ。芸術は村の女性たちの第二の人生を明るく照らし、経済的な自立だけでなく、精神的な充足をもたらしている。(念新洪、趙普凡、羅暁川、陳銀濤)

作品と一緒にカメラに収まる絵画サークルのメンバー。(動画のスクリーンショット、大理=新華社配信)

第7回大湾区木棉フォーラムで記念撮影する絵画サークルのメンバーら。(大理=新華社配信)

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