仮面に込められた東アジア共通の祈り 中国江西省

仮面に込められた東アジア共通の祈り 中国江西省

新華社 | 2026-05-21 17:32:00

彭国竜さんが彫った儺面のコレクション。(南昌=新華社配信)

 【新華社南昌5月21日】東アジア各地には、仮面で邪気を払い、幸福を祈る伝統がある。中国江西省萍郷(へいきょう)市の儺戯(なぎ)や日本の能楽、神楽、各地の民俗祭礼などはその代表例と言える。こうした文化は、古代人の安寧への願いに源を発し、仮面を媒介に演技を通じて祈りをささげ、東アジア各地で千年にわたり継承され発展してきた。

 萍郷市湘東区では、国家級無形文化遺産の代表的継承者の彭国竜(ほう・こくりゅう)さん(66)が、自宅の中庭で「儺面」(儺戯で使用する仮面)を彫っていた。材料にはつややかで温かみのある質感で虫を寄せ付けにくいクスノキがよく用いられるという。彭さんは、儺面の製作には18の手作業による工程があり、精巧なものは1カ月以上を要すると紹介した。

儺面を彫る彭国竜さんの息子、彭増協(ほう・ぞうきょう)さん。(南昌=新華社記者/張東陽)

 日本の民間で行われる祭礼でも、人々が仮面を着けて巡行や儀式に参加する。萍郷市の儺舞(儺面を着けた舞踊)と同じように、その核心には邪気を払い災いを避け、豊作と無病息災を願う人々の変わらぬ思いがある。

 萍郷市麻山鎮汶泉村では春節(旧正月)になると住民が儺面を着けて儺舞を披露し、家々を巡り幸福を祈願する。地元の小学校では儺舞団が結成され、子どもたちが儺舞を学んで技を受け継ぎ、各地で公演を行っている。現在は文化クリエーティブ製品の開発や仮想現実(VR)コンテンツの制作も進められており、多くの若者の関心を集めている。(記者/張東陽)

江西省萍郷市の小学生が描いた儺面。(南昌=新華社記者/張東陽)

彭国竜さんが彫った儺面のコレクション。(南昌=新華社記者/張東陽)

江西省萍郷市の萍郷儺文化館に収蔵されている儺面のコレクション。(南昌=新華社記者/張東陽)

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