若手研究者が砂漠化対策の最前線へ 中国内モンゴル自治区

若手研究者が砂漠化対策の最前線へ 中国内モンゴル自治区

新華社 | 2026-05-18 18:47:15

わらなどを地面に格子状に埋め込んで砂の移動を防ぐ「草方格」の設置作業を行う王丹陽さん(左端)。(2025年5月撮影、フフホト=新華社配信)

 【新華社フフホト5月18日】1990年代生まれの研究者、王丹陽(おう・たんよう)さんは、中国内モンゴル自治区バヤンノール市磴口(とうこう)県の砂漠化対策チーム「三北治砂青年突撃隊」の技術革新グループに所属している。6年前、中国農業科学院草原研究所を経て、同自治区の烏蘭布和(ウランプハ)砂漠の防砂・治砂事業の最前線に飛び込んだ。

 ウランプハ砂漠の総面積は1500万ムー(約100万ヘクタール)、うち426万9千ムー(約28万ヘクタール)が磴口県内に広がる。この地は「砂が進み、人が退く」と言われていたほど生態系が脆弱(ぜいじゃく)な地域で、砂漠化防止の作業環境は極めて厳しい。

7日、わらなどを地面に格子状に埋め込んで砂の移動を防ぐ「草方格」の設置作業を行う磴口県の「三北治砂青年突撃隊」のメンバー。(フフホト=新華社配信)

 王さんは、生命力が強く地元の気候や土壌に適した砂生植物種を選定するため、日頃から植物の生育状況を把握し、砂漠で採取した土壌サンプルの理化学的特性を詳細に分析している。植物群落の多様性に関する調査も行い、砂漠の隅々まで足を運びながら、植物種の分布や群落構造の変化を系統的に調査、記録している。

 王さんは、詳細な野外調査データが科学的な砂漠化防止や的確な砂の固定を進める上で、確かなデータ基盤となっていると語る。

ウランプハ砂漠。(2025年7月撮影、フフホト=新華社配信)

 王さんのような高学歴の若手人材が、中国西部の防砂・治砂事業の最前線に根を下ろすケースが増えている。現在42人で構成される突撃隊のうち、35歳以下の若者は28人で全体の66%を占めている。

 磴口県の低木や草類による植生被覆率は39・1%に達しており、ウランプハ砂漠では210万ムー(約14万ヘクタール)の砂地が緑に覆われ、「生態オアシス」へと姿を変えつつある。(記者/哈麗娜)

わらなどを地面に格子状に埋め込んで砂の移動を防ぐ「草方格」の設置作業を行う磴口県の「三北治砂青年突撃隊」のメンバー。(2025年4月撮影、フフホト=新華社配信)

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