アイスランド産サーモン卵を中国で養殖 2年で成魚に

アイスランド産サーモン卵を中国で養殖 2年で成魚に

新華社 | 2026-05-12 11:58:30

アイスランド産のアトランティックサーモン受精卵。(上海=新華社配信)

 【新華社上海5月12日】中国の上海浦東国際空港にこのほど、アイスランド産アトランティックサーモン(タイセイヨウサケ)の受精卵27万5千個が航空便で到着した。大豆ほどの大きさの受精卵は中国で約2年間、陸上冷水養殖され、5キロほどの成魚に成長する。

 浦東空港税関によると、卵を輸入したのはノルウェーの水産大手ノルディックアクアパートナーズの中国合弁企業で、浙江省寧波市象山県に本拠地を置く諾帝克水産(寧波)。2022年3月にアトランティックサーモン受精卵の輸入を開始し、以来、毎年浦東空港で通関手続きを行っている。今は貨物機の到着から引き渡しまで6~7時間しかかからないという。

諾帝克水産(寧波)のアトランティックサーモン養殖場。(上海=新華社配信)

 アンドレアス・トルード総経理は「現地養殖は冷凍保存して中国市場に流通させる従来のモデルを覆した」と指摘。ここ数年は長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽1市3省)のほか、北京や武漢、成都、広州などの市場に進出しているとし「中核となる遺伝資源の品質確保のため、今は1~2カ月ごとにアイスランドから卵を輸入している。毎回20万個前後になる」と語った。

 東海沿岸部の象山養殖場で育てられたアトランティックサーモンは、わずか5時間の陸上輸送で上海市内の高級ホテルや飲食店に届けられる。中国の消費者は今、北欧にいるかのように新鮮なサケを味わうことができる。

到着したアトランティックサーモン受精卵を検査する上海税関の職員。(上海=新華社配信)

 浦東空港税関はここ数年、魚卵など水産種苗の輸入に対して専用の通関レーンを開設している。コールドチェーンの温度管理を全工程で厳重に監視し、申告から審査、検査、引き渡しまでの迅速な通関体制を整えた。

 上海税関によると、昨年に浦東空港から輸入されたアトランティックサーモン受精卵は前年比で5割近く増加。今年1~3月は前年同期比で2割増加した。(記者/呉宇)

浙江省象山県で養殖したアトランティックサーモン。(上海=新華社配信)

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