シルバー漫談芸人が人気沸騰「体が持つ限りしゃべり続ける」 中国・瀋陽

シルバー漫談芸人が人気沸騰「体が持つ限りしゃべり続ける」 中国・瀋陽

新華社 | 2026-05-12 19:54:30

波波笑劇場でスタンダップコメディーを披露する李文山さん。(2025年10月27日撮影、瀋陽=新華社配信)

 【新華社瀋陽5月12日】中国遼寧省瀋陽市の大型ショッピングモール大悦城にある波波笑劇場で、ワイシャツにネクタイ姿の高齢男性がゆっくりとステージの中央へ進み、右手をズボンのポケットに突っ込んだ。客席の観客は、何十歳も年下の若者がほとんどで、この「シルバー芸人」のスタンダップコメディー(漫談)を生で見るために、1カ月前からチケットを確保し、近隣の都市から駆けつけてきた。

 芸人は66歳の李文山(り・ぶんざん)さん。「山山大爺」という芸名で広く知られている。李さんは定年退職後、インターネットで見たスタンダップコメディーに魅了され、プロのコメディアンになった。

波波笑劇場でスタンダップコメディーを披露する李文山さん。(2025年10月27日撮影、瀋陽=新華社配信)

 初めてステージに立った時、観客の期待に満ちたまなざしを浴び、緊張のあまりポケットに入れた手を出すことができなかった。しかし思いがけず、この緊張から生まれた小さな仕草がかえって李さんのトレードマークとなった。今ではステージに立つたび、李さんは青いワイシャツ姿で右手をポケットに突っ込み、軽妙なせりふで会場を笑いの渦に巻き込んでいる

 李さんのネタは、年齢の話題を決して避けない。高齢者の視点から若者に冗談を言い、息子のすねかじりや妻との口論、記憶力の低下、さらには終活の話題まで、爆笑を誘うネタに仕立て上げる。ネタを練り上げるため、李さんはインスピレーションをいつでも記録できるよう、頻繁にメモを取っている。

波波笑劇場でスタンダップコメディーを披露する李文山さん。(2025年10月27日撮影、瀋陽=新華社配信)

 李さんは2024年、中国のスタンダップコメディーのバラエティー番組をきっかけに、多くの若者に知られるようになり、ネット上でフォロワーを50万人以上獲得した。李さんによると、これまでは観客のほとんどが若者だったが、今では多くの高齢者も公演を見に来るようになった。「スタンダップコメディーのシニア市場を盛り上げるのに一役買っていると思う」と笑いながら語る。

 李さんは毎年、全国各地を回って公演を行っている。「体が持つ限りしゃべり続ける」と話している。(記者/武江民)

波波笑劇場でスタンダップコメディーを披露する李文山さん。(2025年10月27日撮影、瀋陽=新華社配信)

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