
上海の東方明珠塔を訪れる外国人団体客。(4月24日撮影、上海=新華社記者/陳愛平)
【新華社上海5月9日】ドイツ人のルーカス・シュミットさんは今年春、中国上海を観光中に小さな「忘れ物騒動」を経験した。南京路歩行街の飲食店で夕食を取った後、スマートフォンを店に置き忘れたのだ。約30分後に気付いて戻ると、店員が保管していた。
店員は、どの席のどの位置に置き忘れたのか、本人の持ち物であることを証明できるかを丁寧に確認した。店内には客の忘れ物を保管する専用の小さなかごもあったという。ルーカスさんは「細やかな対応に安心した。困った時に手を差し伸べてくれる人がいて、旅行者の身の安全や財産が守られていると感じた」と話す。
中国旅行の人気が高まる中、訪中外国人の間では、旅行中に感じた安心感を評価する声が広がっている。

上海ディズニーランドでグッズを手に笑顔を見せるタイ人観光客。(4月8日撮影、上海=新華社記者/陳愛平)
ベルギーのサイクリング愛好家クロード・ブルイールさんもその一人だ。2025年春から夏にかけ、ブリュッセルを出発し、4カ月余りをかけて新疆、甘粛、陝西などを経て上海に到着した。中国は道路などのインフラが整っており、サイクリング旅行者にとっても快適で安全だったという。道中では多くの中国人と出会い、翻訳を手伝ってもらったり、レストランやホテルを紹介してもらった。見知らぬ人が友人になり、各地の風土や人情を教えてくれたことで、旅はより便利で楽しいものになった。
中国観光研究院が毎年発表している報告によると、外国人観光客が中国旅行を選ぶ主な理由として、「安全」「便利」「豊かな文化体験」が挙げられている。
中国公安部によると、2025年に全国の公安機関が立件した刑事事件は、21世紀に入ってからの最少を更新した。中国は世界でも安全な国の一つとされる。深夜に一人で外出できることや、宅配物を屋外に置いておけることなど、日常生活の細かな点も、長期滞在する外国人留学生や就業者の安心感につながっている。(記者/陳愛平)