
4日、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館で行われた譲渡式典であいさつするラタ氏。(南京=新華社配信)
【新華社南京5月5日】中国江蘇省南京市の侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館で4日、フランス人が収集した日本の中国侵略に関する資料の譲渡式が行われた。
資料はバスティアン・ラタ氏がフランス外務省ナント外交史料センターで収集したスキャンデータで、外交文書42点、計1993ページに及ぶ。フランス語が中心で英語や日本語、中国語なども含まれる。南京大虐殺、日本の侵略行為と中国における西側諸国の利益との関係、中国東北部と周辺地域の日本の侵略拡張などの内容で期間は1920~43年にわたる。南京大虐殺など日本の犯罪行為を多角的な視点から明らかにしている。
ラタ氏は、フランス外交官と英国、米国、イタリア外交官との往復書簡に加え、日本の同盟通信社の電信を直接翻訳したものもあると説明。同一の外交文書ファイルの中で互いを裏付け合っていると指摘した。
侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館の周峰(しゅう・ほう)館長は、これらの資料が同館の南京大虐殺文献センターに収蔵されると述べた上で、歴史の研究をさらに深める上で前向きな意義を持つと指摘。南京大虐殺など日本の侵略行為が戦時中にフランスなど国際社会に知られていたことを改めて証明したとし、証拠は揺るぎなく、言い逃れは許されないと語った。