日本の南京大虐殺虚構派への反論「一刻の猶予もならない」 上海交通大・程兆奇氏

日本の南京大虐殺虚構派への反論「一刻の猶予もならない」 上海交通大・程兆奇氏

新華社 | 2026-04-28 08:48:00

上海交通大学戦争裁判・世界平和研究院首席専門家、東京裁判研究センター主任の程兆奇氏。(上海=新華社配信)

 【新華社上海4月28日】「南京大虐殺は20世紀の中国が受けた最も悲惨な災禍であり、人類史上最も深刻な悲劇の一つだ」。中国の上海交通大学戦争裁判・世界平和研究院の首席専門家で、東京裁判研究センターの程兆奇(てい・ちょうき)主任が新華社の取材に応じた。

 加害国の日本では、南京大虐殺の歴史的事実を巡る論争が続いており、いわゆる「虚構派」が事実を公然と否定している。程氏は「日本の虚構派への反論は一刻の猶予もならない」と語った。

 日本ではここ数年の右翼勢力の拡大に伴い、南京大虐殺を否認する声が社会の中で高まり、大学にまで広がっている。日本の主流の学術界も意図的に問題から目を背けている。程氏は「日本軍は敗戦前後に戦争責任を逃れるため多くの公文書を破棄したが、現存する大量の史料は虚構派の言説がまったく通用しないことを十分に証明している」と述べた。

 「中でも『ラーベの日記』『ボートリンの日記』は南京大虐殺を研究する上で極めて重要な文献になる」。程氏は二つの日記がいずれも南京大虐殺の最中に第三者が記録した一次資料で、他に替えられない史料価値を持つとし、日本の右翼の歴史修正主義に反論し、国際社会の平和に関する共通認識を凝集する重要な実証の基礎になると指摘。「特別な価値は第三者による一次資料という性質にある」との見方を示した。

 南京大虐殺が起きた時、中国でビジネスをしていたドイツ人ジョン・ラーべは、複数の外国人有志と共に命の危険を冒して「南京安全区」を設立し、約25万人の中国の民間人に避難場所を提供した。ラーベは極めて危険な状況でも見聞を記録し、日本軍の蛮行を暴く重要な証拠の一つとなった「ラーベの日記」を残した。米紙ニューヨーク・タイムズは同日記について、人類の最も残酷な行為に「異例なほど詳細な個人の証言」を残し、「利害関係のない第三者」による重要な証拠となったとし、史料としての信頼性は一般的な個人の日記をはるかに上回ると評価した。

 「ボートリンの日記」については「女性教育者であり救援者でもあった著者が、金陵女子文理学院に設置された難民収容所での日本軍の残虐行為の詳細、被害を受けた女性や子どもの境遇、極限の状況での自身の葛藤と救援の努力を記録している」と紹介。日本軍の残虐な犯罪行為を研究し、戦争で女性が受けた災難を明らかにする上での重要な文献で、「ラーベの日記」と相互に裏付け、補強し合う関係にあると述べた。

 程氏は「二つの日記は南京大虐殺の歴史の真実を示し、裏付けている。歴史的ニヒリズム(虚無主義)に対抗し、人類の平和に関する共通認識を形成する上で重要な役割を果たす」と指摘。日本の虚構派に反論する重要な史料的根拠であり、中日関係さらには東アジア地域の長期的安定にも重要な歴史的参考価値を持つとの見方を示し「歴史の記憶は、否定されれば衝突の根源になり、正面から向き合えば平和を育む養分になる」と語った。(記者/邱虹、呉振東、唐斯琦)

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